私1970年生まれの男 20年振りの富士登山をレポートします。初心者みたいなものです。

出発日時は8月22日と23日の一泊二日。

プランはシャトルバスで富士スバルライン五合目まで行き、吉田口ルートで登ります。初日は八合五勺の山小屋「御来光館」に泊まり、翌朝5:00にご来光を見てから富士山頂を目指す予定です。2日目の山頂では、お鉢巡りをしながら、剣ヶ峰を経由し富士山山頂浅間大社奥宮の御朱印をいただきたいと思います。
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【富士登山】必要な装備・服装 出発前~富士スバルライン五合目 シャトルバス

○自己紹介
地元富士河口湖町在住 富士山に過去3回登ったことがありますが、以前登ったのは20年前の20代後半ですので初心者みたいなもの。若い頃にはスキーやゴルフ、サーフィンなど体を動かすのが大好きな健康体で体力には自信がありましたが、残念ながら現在では生活習慣病を持つ身長164cm、体重79.5㎏の小太り。痛風歴がちょうど20年キャリアで高尿酸値症、また高血圧症の薬を毎日飲んでいます。
昔はスポーツマン、今ではそこらのおじさんですで、不安も多いので、必要な装備と服装を充実させて挑戦します。
○天気予報
前日の天気予報発表ではあまりよくはありませんでした。
天気予報【22日(木)雨後曇り・23日(金)曇り後雨】

上の写真は前日に装備や服装の準備を行った時の写真です。
写真右側より、25ℓのザック、ザックカバー、コンビニ袋(濡れたもの用、ゴミ袋)、アイマスク、カカトずれ防止パット、薬(高血圧、高尿酸値症)、コンタクトレンズ(ワンデー)、耳栓、サングラス、すっきりシート、トイレットペーパー、財布、タオル、ウインドブレーカー、ライトダウンジャケット、着替え(雨模様なので、パンツ、靴下、Tシャツ、長そでTシャツ、タイツ、短パン)、水500ml×4本、コーヒー2本、ようかん×2本、バタピー、ドライフルーツ、チョコレート、ビスコ、ワイン200ml×3本、雨具で総重量約10㎏。 安心できるポイントは食料が豊富。
初心者の方はご参考に、また天気予報次第では、服装などさまざまな物を追加しなければならないと思います。
いよいよ出発!!
当日の服装は写真の通りです。普段着に近い服装ですが、靴はしっかりとした登山靴を履いています。現在は半袖ですが五合目に到着したら上着を着る予定です。
22日朝(時間8:30)富士山パーキングに駐車料1,000円を支払い愛車を駐車しておきます。
ここ富士山パーキングからシャトルバスを利用し、富士スバルラインを通行し富士スバルライン五合目まで移動し、そこから吉田ルートを登り始めます。

7月~9月の富士登山シーズンは、スバルライン五合目までは環境保護と渋滞緩和の為に一般車両は通行ができません。バスやタクシーの公共交通機関もしくは電気自動車であれば富士スバルラインを通行することができ、五合目まで行くことができます。
こちらの富士山パーキングからのシャトルバス料金は往復で一人2,000円です。
バス乗車券を購入しバスに乗り込みいよいよ出発です。(9:00)
※帰りの乗車券を無くさないようしっかりしまいましょう。
(時間9:40)約40分間バスに揺られ、富士スバルライン五合目に到着しました。過去3回の富士登山はマイカー規制以外の時期でしたので自家用車できましたが、シャトルバス利用も意外と便利でした。
バスの終着点の富士スバルライン五合目の状況ですが、天候は曇りですが時折、富士山山頂が見えます。雲や霧の入れ替わりのスピードが速くシャッターチャンスを逃してしまい写真は撮れませんでした。
おみやげ屋さんが立ち並んでおり、平日にも関わらず登山客や観光客が大勢居ります。外国人や観光客の方はTシャツやサンダルなどの軽装で登山者とのギャップ感があります。

【富士登山】いよいよスバルライン五合目から出発 めざせ富士山山頂!

標高2,305mの低酸素と気圧に慣れるために30分程の時間を掛けゆっくりと準備を整えます。緊急の雨にも備えて雨具のレインウェアとザックカバーを取り出しやすくしておきます。
無料トイレ(無料はここで最終)で身を軽くし、この後の苦行?楽しみ?に備えます。
登山前最後に富士スバルライン五合目総合管理センターで「富士山保全協力金」1,000円を支払い、そのしるしとして木札をもらい、いよいよ登山スタートです。
服装は長そでTシャツ追加です。さあ挑戦開始!(時間10:25)
富士スバルライン五合目は車で来れる最終地点。吉田ルートの五合目とは別の場所になっており、まずは横に移動して吉田ルートの六合目に合流するよう歩きます。平坦な道で下りの部分も200m位あり、まだまだ登山という感じではありません。
天気は曇ったり霧が出たりで不安定ですが、夏の日差しもなく歩くには快適です。(気温19℃)

上の写真↑↑ 霧の奥が六合目になりまが、霧が濃かったので六合目の写真はありません。
六合目には30分で到着です。
ここからが本当の登りになります。(時間11:02)
上の写真↑↑(デジカメのジオラマ風モードで撮影)
霧と雲が抜け、上まで見渡せるようになりましたので、六合五勺(11:53)から七合目の山小屋ゾーンを撮影しました。登山道がつづらおりに見えます。吉田ルートの七合目には七軒の山小屋があり、その都度休憩するきっかけになりますが、道のりが非常に長く感じられました。

【富士登山】七合目~八合目 雲の上の人も辛いもんだ

(時間12:14)標高2,740m 吉田ルートの本七合目に到着です。
ここで昼食休憩を取りコンビニで買った「おにぎり2個」(持ち物写真にはありません)を食べます。あまり長く休憩を取ると歩くのが嫌になってしまいますが、少し長めに10分程度の休憩をし体力の回復を望みました。やはり次の登り出しでは足がガチガチで非常に重い足取りになってしまいました。
吉田ルートの六合目からここまででコーヒー1本と500mlの水を消化しました。空のペットボトルはつぶしてコンパクトにしてからリュックの中に入れました。ゴミは必ず持ち帰りましょう!!
その後、エネルギー補給としてチョコレートをちょこちょこ口に運びながら登ってきました。
上の写真↑↑(デジカメのジオラマ風モードで撮影)
(時間13:02)吉田ルート七合目後半から下側を撮影しました。私の人生も七合目で辛いことも多かった・・・
いよいよ足が悲鳴をあげはじめ、口でも悲鳴をあげはじめました。
身体もきつくなり、口から出る冗談もきつくなり始めました。これが高山病なのか??
ここから数時間つらい時間が続くと思うと不安が山盛り(さすが日本一の山)ですが、山小屋都度休憩を取りながら安全第一で登っていきます。私はよく足をつってしまうケイレン体質なので、水分と塩分を補給しながら頑張りました。
(時間16:00)3,400m吉田ルート本八合目 山小屋の屋根越しの雲を撮影しました。
まさしく雲の上。私もとうとう「雲の上の人」になることができました!?!?
「雲の上の人」も大変で両脚の太ももがぴくぴく泣き出し、ケイレンしはじめました。
つらい!! 体力の限界か! 
つらいが、見上げたすぐそこには本日の山小屋が見えているので、もう少し頑張ります。モチベーション復活!!

【富士登山】八合五勺3,450m 山小屋【御来光館】に到着

(時間16:14)3,450m八合五勺 本日の山小屋「御来光館」に到着しました。(一応プラン通り)
楽しかったー!辛かったー!どっちだー!
何が辛いかというと両脚の太ももが「ずーっと」けいれんしていたことです。やはり体力の不足と体重増加が祟ったのは確実です。
やはり、体重⇒マックス、筋力⇒ミニマムでは大変です。
中高年の方はある程度トレーニングを積み、体力をつけてきた方が楽しめると思いました。
ここまで富士スバルライン五合目を出発してから5時間50分掛かりました。比較的にゆっくりペースで登ってきましたので、初心者でも同じ位の時間で到着すると思います。
服装は薄手のウインドブレーカーが追加されました。
今回宿泊の山小屋の御来光館は、山頂まで約1時間チョイの位置にしており、2日目の登頂が安易になり、翌日のご来光を山頂で見られるプランに最適なので、宿泊者が多い山小屋のようです。施設的にはいかにも山小屋といった感じで必要最低限で簡素ですが、この標高で休めるだけ十分です。
またこちらの山小屋には、私が愛飲している「ふじざくら命水」が販売しており、ちょっと嬉しく思いました。富士山の500mlの飲料ほとんど500円で販売されており、割高でしたが必需品のまさしく「命の水」一本だけ補給して明日の登頂に備えました。
(時間18:17)外にあるトイレ(宿泊者無料)に行くと、眼下に8合目の山小屋の明かりが見え、雲も下に見ることができたので写真をパシャリ。
写真左下にはこの後、山小屋にチェックインする予定の登山客40名の団体が見えます。この後の山小屋内がどんな状態になるか、少し怖い感じです。
ちなみに外の気温は16℃。本日は比較的暖かく長袖Tシャツ一枚で、外に出ても短時間であれば問題ありませんでした。

【富士登山】山小屋内

山小屋内では、やることもなく正直ヒマな時間が続きます。あまり早く寝ると夜中に起きそうで時間調整をします。
私はスマホをいじりながら両脚の太ももをマッサージし翌日の山頂までの体力を回復させようといろいろ工夫。ちなみに私のスマホはドコモですが、電波はバリ3(古!)です。
夕飯までの時間は下界のコンビニで購入した、パックワイン2パックをバタピーをつまみにおいしくいただきました。
夕飯は山小屋の「サバ味噌弁当」「サラダ」「お茶」のメニューをいただき、同時に翌朝分の朝食を受け取ります。
山小屋では缶ビールやワンカップが600円で販売しており、冷えたビールも飲みたかったのですが私の身体の中には、尿酸がたっぷりと合成されていると思われ痛風発作ぎりぎりでしょう(経験値より)。もし痛風が出てしまったら最悪の状況になってしまうので、今日は我慢、我慢。
登山や山小屋を楽しむためには持ち物や装備がとても重要ですので、初心者の方は下調べやプランを準備をして登山を楽しんでください。
山小屋内はたくさんの人が居りましたので、写真は最小限にしました。
様子が伝わらずスミマセン。
写真は寝床の様子です。それぞれの頭上に設置してあるポールのフックに荷物を掛けておきます。山小屋で多くの方に利用してもらうためのスペース確保術です。
寝るための装備品には、アイマスク・耳栓・口テープの3点を装着し、準備万端です。汗や雨での服装の濡れもなかったので、登山のままの服装で寝ますが、唯一靴下だけは脱いで寝ました。

消灯時間は21:00
私はいびきが酷く、他の方の迷惑防止のために口テープをしました。普段でも寝る時も喉の保護の為に口テープをして寝ていますので違和感無く睡眠をとることができました。

夜中の26:00頃にトイレに一度起きた時には河口湖や山中湖、そして富士吉田の明かりが見えており翌日の天気予報を覆し、良くなると願い再度就寝。

しかし夜中に天候がき急変したようで突風や突然の雨音も耳栓の上からも聞こえてくるほどの暴風雨。
「山の天気は変わりやすい」とよく言ったものですが、天気が良くなる期待とは反対に天気予報通りの悪天候で落ち着いて寝ることはできませんでした。
翌日の予定(4:00起床、5:00にご来光を拝んでから、山頂を目指す)寝るための装備品には、アイマスク・耳栓・口テープの3点を装着し、準備万端です。汗や雨での服装の濡れもなかったので、登山のままの服装で寝ますが、唯一靴下だけは脱いで寝ました。

消灯時間は21:00
私はいびきが酷く、他の方の迷惑防止のために口テープをしました。普段でも寝る時も喉の保護の為に口テープをして寝ていますので違和感無く睡眠をとることができました。

夜中の26:00頃にトイレに一度起きた時には河口湖や山中湖、そして富士吉田の明かりが見えており翌日の天気予報を覆し、良くなると願い再度就寝。

しかし夜中に天候がき急変したようで突風や突然の雨音も耳栓の上からも聞こえてくるほどの暴風雨。
「山の天気は変わりやすい」とよく言ったものですが、天気が良くなる期待とは反対に天気予報通りの悪天候で落ち着いて寝ることはできませんでした。
翌日の予定(4:00起床、5:00にご来光を拝んでから、山頂を目指す)

【富士登山】2日目 残念 強風 悪天候 登頂 ご来光 断念

予定通り4:00に起床し(26:00以降はほとんど寝れませんでしたが)日の出が5:00位でしたので見てから登頂する予定でしたが、外は雲の中で、ご来光を拝むことはできませんでした。
外は強風により身体をもっていかれる程で「やばい感」たっぷりです。横殴りの風雨の為、雨具のレインウェアを着込みザックカバーを装着し、天気の回復を期待して6:00まで山小屋で待機しましたが暴風は止まず、安全第一ということで、登頂は断念すると判断しました。
私は小学校に通う2児の父で、守るものも在りますので、健康体で帰宅する可能性の高い方を選び、また次の機会に登頂を目指し、下山することにしました。残念無念!!
下山道は登山道とは違うルートを使い富士スバルライン五合目を目指していきます。
ちなみにザックの中はだいぶ軽くなりました。食べたり・飲んだり・着たり
下山道を富士スバルライン五合目までは速いペース降りれる人であれば、約3時間で到着するようですが、私は若いころスキーの競技中、右膝前十時靱帯を断裂してしまい人工靱帯で再建手術をしており、疲れや負荷が多くなると膝が痛み出します。また左足首の3本ある外側靱帯のいずれかが切れており(精密検査はしておりません)疲れてくると左足首が軽い脱臼をします。(痛くはありません)また、一日目の登りの際に、両太ももがケイレンしてしまったので、これ以上足に負担のかからないよう、また転倒などをして怪我をしないよう、じっくり大事に下山していきます。
下山道は登山道と違うルートを歩きますが目指すは富士スバルライン五合目。
登山より下山のほうが辛いというのが実感できます。
下山のポイントは、膝・足首・太ももの負担を和らげるよう、いろんな工夫で歩きます。
一番楽な方法は「後ろ向き歩き」です。膝や太ももが非常に楽になります。(進行方向が見づらいので注意)二番目は「道幅目いっぱいに使ったジグザグ歩き」です。膝の曲げ伸ばしの範囲が少なくなり有効です。三番目の最後は「普通に真っ直ぐ無駄なく」ですが足が痛いと歩幅が小さくなり、今の私には「切なさ満載の歩き方」でした。
この3つ歩き方を駆使し下山していきます。初心者の方は参考にしてください。

登りの時のモチベーションは目標がはっきりしているために考えるまでもありませんが、下りの帰り道のモチベーションは「早く帰りたい」だけになってしまい、オーバーペースで足を痛めたり転倒したりと「ろくなこと」はありません。

私は4時間以上掛けて富士スバルライン五合目の出発地点まで安全に降りてくることができました。
上の写真↑↑(時間11:00)富士スバルライン五合目の様子
天気予報では雨後曇りの予報であったので、一日目の出発時の観光客と登山客の人数が少ないのが歴然です。
ここ五合目でも突風が吹いたり、雨が時折降ったりしているので、山頂は恐ろしいことになっているに違いないと再確認したところで今回のレポートは終了します。今年は富士山頂への登頂は断念しましたが、また来年に挑戦します。

この後は、富士山パーキングでもらった割引券を使い、温泉「ゆらり」に入って早めに休みたいと思います。

この自然の偉大さにリベンジしたいと思います!!
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ライター紹介

富士観光開発(株)