2人が次に挑戦したアウトドアが富士山原始林・青木ヶ原樹海のプチトレッキングです。このあたりの森は「青木ヶ原樹海」に代表されるように、いろいろな都市伝説があって恐いところだと思っていませんか?でもちょうど「キャンプあかいけ」の近くには「富士山精進口登山道」と「東海自然歩道」というしっかり整備されたトレッキングコースがあって、こうしたコースを外れない限り、危ないことはありません。
それどころか、最近はその森の美しさが評価されて、ネイチャーツアーやトレッキングツアーなどがたくさん開催されています。
またこのあたりは大正15年に「富士山原始林」として、国指定天然記念物となった場所。特にここ精進口登山道に沿う大原始林はまさしく人の手の入っていない原始の森の様子を残しているために、非常に貴重な自然遺産であるとともに、もののけ姫の森を想像させるような神秘的な森として今非常に注目されています。

小一時間程度の行程なら「富士山精進口登山道」の登山口から入って途中で交差する「東海自然歩道」に入り、時間があれば精進湖の方へ抜けるか、国道139号線に沿って帰ってくるコースが初心者も迷わず、道もしっかりしているので安心とのこと。今日はそのコースで歩いて行きます。

登山道と行ってもこのあたりはまだ広い富士山の裾の端。ちょうどふじてんあたりがこの登山道の1合目から2合目にあたりますから、まだまだこのあたりはほぼ平坦な道。軟弱な2人でも、全然問題ありません。

このあたりは貞観6年(864年)におこった富士山の貞観噴火によって、溶岩流が大地を埋めた後に出来た森。このために森の土壌はまだ「土」ではなく溶岩が冷えた岩やそのがれきがほとんど。養分や水を保持できず、この地域で普通に見られるような落葉広葉樹林や植物が生えることができません。ですからこの森には養分が少なくとも育つツガやヒノキ、アカマツなどの針葉樹が岩やがれきの上にようやく根を張り巡らして立ち、周りの大地を緑の苔が埋めているのです。
溶岩が固まった大地の地形はでこぼこと溶岩がせり出して残った奇岩が至る所に。また森のあちらこちらにこれも溶岩が残した小さな穴や洞窟が見て取れます。木々がまばらに生えているためか、森は思ったよりも明るく、恐い感じではありません。また養分の少ない森のため、昆虫や鳥もここではあまり姿を見せません。そのために本当に静かで不思議な森が広がっているのです。

「東海自然歩道」は東京八王子から大阪・箕面市まで続く1697㎞の自然歩道。アメリカにある有名な「アパラチアン・トレイル」にならって1973年に完成したロングトレイルコース。ちょうどこのあたりはその中で「富士北麓・樹海コース」と呼ばれる部分です。道はきれいに整備されて歩きやすく、道標も多く道に迷う心配はありません。

しばらく行くと精進湖民宿 村の入り口あたりに到着します。ここから精進湖を回っても良いのですが、初心者二人はここで終了。あとは139号線をたどればキャンプあかいけまで10分程度でもどる事が出来ます。
アクセス
- キャンプあかいけ
- 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町精進550-127
- TEL:0555-87-2885 もしくは 080-1007-4363(9:00~17:00)FAX:0555-87-2066
- Mail:fuji-ten@fujikanko.co.jp
- 営業期間:2019年4月27日〜11月4日まで(予定)
- サイト:http://www.camp-akaike.jp/