河口湖駅から15分のところにできた新しいタイプの宿泊施設「ふじざくらイン」。新しくて清潔で、しかも安くて使いやすいということで、特に海外の旅行者の間で口コミが広がり、その利用が広がっています。その一方で、日本人には新しい宿泊スタイルなのでちょっと二の足を踏んでしまっている方もいるかもしれません。実はこの宿泊施設、使い方を覚えておけば、便利に富士山・河口湖・富士五湖観光を楽しめて、しかも安いとってもお得な宿泊施設だったのです。今回はそんな「ふじざくらイン」の使い方を大公開!!
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「ふじざくらイン」使いこなし術1

宿泊費はしっかりおさえたい、でもしっかりとしたホテルにも泊まりたい、そんな人に「ふじざくらイン」がおすすめ!社員寮をリノベーションした「リノベーションホテル」だから、きれいだけれど宿泊料金は安いのが魅力!!

名前にちなんで薄桃色に塗られた「ふじざくらイン」の建物。その外観がなんとなくホテルらしくないなと感じる方も多いと思います。その理由は、まさしくこの建物がもともと宿泊施設として作られたのではなく、社員寮として作られたから。昔はさまざまな企業が保有していた社員寮も、環境の変化によってその多くは廃止されていく傾向にあります。通常こうした建物はマンションとしてリノベーションされたり、あるいは今はやりの「シェアハウス」として再利用されたりするのですが、ここは低価格でしかも使いやすい宿泊施設を作るために、リノベーションされたのです。
ホテルを一軒新しく作るためには、相当の資本や資金が必要になります。場所の土地代、そして建物の建設。結局こうした初期投資を回収するために、どうしても宿泊単価を上げるしかないのが今の日本の観光事業の現状です。ですから、非常に高級なホテルや旅館はどんどん新たに作られていきますが、一般の人に使いやすく、しかも手軽な宿というのはなかなかできません。こんな現状をどうにか打開して、誰もが手軽に利用できる宿を作りたい!そんな想いから誕生したのが、今回のリノベーションホテルです。
ということで「ふじざくらイン」の宿泊料金はエコノミー2段ベッドルームの2人使用ではお一人様1泊3,500円からとまさに破格。それでいて、リノベーションされた各部屋はまさに日本のワンルームタイプのマンションのような作りで、シンプルでありながら必要十分。アメニティなどもビジネスホテル並の設備が整い、過剰なおもてなし設備で宿泊費が高額になりがちな日本の観光ホテルや旅館とは正反対の宿泊施設です。実はこうしたシンプルでスマートな宿泊施設は海外に多くあります。そんなことから海外の旅行者に利用が増えているのは当然なのかもしれません。
「ふじざくらイン」のコンセプトは「スマート&クレバー」。まさに旅行費用を無駄なく合理的に考える人に、使いこなしてほしい宿泊場所がここなのです。

「ふじざくらイン」使いこなし術2

部屋のタイプは2つ。
「エコノミー2段ベッドルーム」は女子旅や家族に、とにかく安いから1人使用でもOK。
カップルなら「スタンダードセミダブルルーム」、出張などのビジネスにもおすすめ!

それでは、リノベーションされた室内はどうなのでしょう。実際にそれぞれの部屋を見てみました。
宿泊料金が安いという点では断然「エコノミー2段ベットルーム」がお得。例えば河口湖近辺では「ドミトリー」という雑魚寝的な相部屋でも一人3,500円以上というところが主流。それに対してこの部屋はカジュアルなビジネスホテル程度の広さで、もちろん個室で3,500円から。シャワー・トイレもついています。後でご説明しますが必要十分のアメニティもついていますから、都市によくあるビジネスホテルとなにも変わりません。2段ベットというところが唯一異なる点で、この快適な環境がこの価格!絶対にお得です。
もう一つのタイプは「スタンダードセミダブルルーム」。セミダブルといいますが、高級ホテルのスイートなどにあるようなキングサイズのダブルベッドに比べれば狭いのは確かですが、カップルやご夫婦であれば充分な幅はあるのではないかと思います。実際、私も何度も宿泊していますが、自宅のダブルベットに比べても狭いと感じたことはありません(あくまで個人の感想ですが…)。こちらは2名で使用する場合、お一人4,000円から。「エコノミー2段ベッドルーム」と比べれば500円差ですから、こちらを選ぶ方も多いのです。
こちらの部屋は、もともとカップルやご夫婦の旅行での利用を想定された部屋ではありますが、ビジネスの出張で使いたい場合はどうでしょう。「ふじざくらイン」の「スンダードセミダブルルーム」なら1泊1人使用でも5,000円から利用できます。同じ河口湖周辺のビジネスホテルは一部屋1人利用で6,000円から7,000円以上するのが相場です。でもビジネスホテルの部屋はなんとなく味気ないもの。それに比べて「ふじざくらイン」の「スタンダードセミダブルルーム」はもともと広めのワンルームマンションのような作りですから、けっこうゆとりのある部屋のつくりになっています。
例えばよく見ると、リノベーション前に「押しいれ」だったと思われるスペースがあって、宿泊施設としては珍しく荷物などの収納力のある部屋になっています。私はちょうど社会人になって最初に住んでいた都内のマンションを思い出してしまいました。さらに1階には洗濯機と乾燥機が3台設置されたコインランドリーもありますから、長期の出張なら、なお使い勝手が良いかもしれません。もちろん両タイプの室内には、さほど大きくはありませんが、ちょっとした書き物やお化粧のできるデスクがあり、さらにアメニティは浴衣・リンスインシャンプー・ボディソープ・歯ブラシ・ドライヤー、電気ポット(フロント貸出の場合もあり)が用意されています。そして最近はあたり前になりつつありますが、全室に無料Wi-Fiもありますから、普通のホテルと何の遜色もありません。

「ふじざくらイン」使いこなし術3

テレビやパソコン、電子レンジが設置されている「サルーン(談話室)」が新しい旅の楽しみを作ってくれるかもしれません。洗濯機と乾燥機が3台ずつ設置されたコインランドリーもあって、アウトドア派の人にもお勧め。

社員寮をリノベーションしたホテルだからこそあるのが「サルーン(談話室)」。きっとリノベーション前にも同じように使われていたのかもしれませんが、ここに宿泊する人がコミュニケーションできるスペースが「ふじざくらイン」にはあります。「ふじざくらイン」は早くから口コミで海外の旅行者に広まっていることもあって、アジア・ヨーロッパなどの海外旅行者も多いのが特徴。こうした人達がこのスペースにいることも多いので、コミュニケーションをしてみるものいいかもしれません。
また、ここにはテレビやパソコン、電子レンジが設置されています。特にコンビニで買ってきたお弁当やお惣菜を温めたり、テレビを見たり、それぞれの過ごし方ができるスペースなのです。さらに飲み物の自動販売機とちょっとした軽食の買える自動販売機も。ロビーのような施設のない「ふじざくらイン」ですが、この「サルーン(談話室)」がその代わりを果たしてくれます。
さらにアウトドアやスポーツで宿泊場所を探している方には、洗濯機と乾燥機が3台ずつ設置されたコインランドリーの存在が見逃せません。春や夏には、富士山・河口湖・富士五湖ではアウトドアやスポーツ大会が盛んになります。そんなときに、ウエアのお洗濯や乾燥ができたらと思った人も多いはず。そんな旅にも「ふじざくらイン」は便利で使い勝手の良い宿泊施設です。

関連施設

ふじざくらイン

ふじざくらイン

2022年7月に河口湖にオープンしたウィークリーマンションです。河口湖駅から徒歩15分、河口湖インターからは2分とビジネスや出張の拠点として便利。ここ数年で増加したテレワークやワーケーションの利用にも最適な施設です。

「ふじざくらイン」使いこなし術4

レストランがない「ふじざくらイン」。コンビニでお弁当でも買ってきて、「ふじざくらイン」に設置された電子レンジで温めればOKなんですが、食事は旅の醍醐味。夕食もできるだけ地元の食をたのしみたいもの。グルメサイトやSNSで人気のお店を探す方も多いのではないでしょうか。でも、自分が運転する車で行くとお酒は飲めません。さらに遠距離だとタクシーで行くのももったいない…。となかなか悩ましいのが現実。でも「ふじざくらイン」なら大丈夫!!近くにもいろいろ楽しみな選択肢があるのです。
その一つがレストラン「シルバンズ」への無料送迎バスがあること。このレストラン「シルバンズ」は、世界のビールコンテストでNo.1を何度も取った、知る人ぞ知る、世界的に評価の高いクラフトビールを作るブルワリーに付属するレストランなのです。いまや日本だけでなく世界的にもクラフトビールが大ブーム。今では日本各地で盛んにクラフトビールが造られていますが、誕生以来約20年、長らくこうした日本のクラフトビールを先導してきたのがレストラン「シルバンズ」が付属するブルワリーの「富士桜高原麦酒」。なんとその20年間で、世界大会で20回以上金賞の栄冠を獲得しただけでなく、国内のコンテストでは数え切れないほどの受賞歴をほこり、さらにおいしいビールを造る醸造所にあたえられる「ブルワリー オブ ザ・イヤー」を2度も受賞するといった、正に日本の誇るクラフトビールです。
そのブルワリーと併設されたレストラン「シルバンズ」は、富士スバルラインを少し上がった所にあります。立地的には河口湖畔や駅、そして「ふじざくらイン」からもちょっと遠い場所。車でも15分程度かかり、昼間は河口湖駅からの送迎バスもあるのですが、18時に終了してしまいます。だから、夜は自分の車かタクシーで行くしかありません。なぜそんな立地にあるかと言えば、実はビール造りへのこだわりが関係しているんです。
ビールはその原料の90%が「水」。味を決めるのも、仕込みの時に使うその「水」の善し悪しにかかっているため、おいしい水の採れる場所にブルワリーが作られているからなのです。今や富士山の水は各社が「ミネラルウォーター」や「ウォーターサーバー」の水として目玉商品になっていますが、早くからそのおいしさに気づいていたのが「富士桜高原麦酒」。同じ富士山の水でもおいしい水の出る水源を求めて行き着いたのがここなのですね。このために都会の人から見ると、ちょっと不便なところにあるのです。
さて、ビールは「生ビール」がおいしいことでもおわかりのように、まさに生もの。ですので「富士桜高原麦酒」もブルワリーに直属するレストラン「シルバンズ」で楽しむのがおすすめ。「シルバンズ」はビールに合うような料理はもちろん、ピザやパスタ、地元の富士桜ポークを使用した肉料理、デザート・スイーツのメニューも豊富。ビールを飲まない方や子ども連れでも安心して利用できます。ということで、以前から夕食時に手軽にレストラン「シルバンズ」に行きたいというご要望は多かったのですね。そんな声にお答えしてできたのが「ふじざくらイン」からの無料送迎バス。ご利用の際は事前に「ふじざくらイン」のフロントへお問い合わせください。タクシー代を節約した分でたっぷりと世界一のビールとおいしい夕食を楽しむ事ができますよ。
さらに、歩いて行ける場所にもグルメサイトで高評価のお店があります。ここでは「ふじざくらイン」に宿泊しての夕食と昼食にお薦めの2店舗をご紹介します。

ひとつが「ふじざくらイン」から徒歩3分の『ろばた料理 山麓苑』。炉端焼きの居酒屋というのは結構色々なところにありますが、昨今はテーブルの卓上コンロでちょこちょこっと焼くお店などが多く、本格的な古民家に作られた本物の炉端で食べる「炉端焼き」というのはあまり無くなってしまいました。そんな中でここは正に本物。店舗は、飛騨の古豪の邸宅を先代が移築してきた築150年の藁葺き屋根の古民家。その囲炉裏の炭火で、じわじわゆっくり川魚や肉、野菜、田楽などを焼いて食べることができるのがここ『ろばた料理 山麓苑』なのです。この炉端で焼く、ニジマスなどの川魚や甲州牛、野菜のおいしさは格別。グルメサイトの評価も高いお店です。そして何より最後のしめに出てくるのが、この囲炉裏にかけた鍋でつくる「ほうとう」です。「ほうとう」は今では山梨の一大観光メニューになってしまいましたが、もともとは米があまり採れなかった山梨周辺で栽培されていた麦を使った伝統食。きっと当時は農家の囲炉裏にかけられた鍋で、こうした形で作られていたのですね。そんなことを体感できるだけでも、この店に行く価値があります。

『ろばた料理 山麓苑』

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津3370-1
  • お問い合わせ先:0555-73-1000
  • 営業時間:10:00〜21:00 ※LO 19:30
  • 定休日:木曜日(祝日の場合は開店します)、12月25日〜1月1日
  • サイト:https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/eat/p_8359.html
お昼ご飯としてお薦めなのは、『ろばた料理 山麓苑』の並びにある『たけ川うどん』。近隣でも有名な「吉田うどん」の専門店です。「吉田うどん」もかなりメジャーになり、全国から食べに来る、グルメマニアも多くなりました。中でもこの『たけ川うどん』は今やグルメサイトでも高評価の有名店。もともと地元民の普段の昼食処としても人気店だったのですが、さらに遠来からの客も押し寄せて行列もできるほど。というのもここ、10:30〜13:30までしか営業しない、ある意味マニアックなお店なのです。しかもお店は先ほど紹介した『ろばた料理 山麓苑』と隣接する敷地内。さらにここには地域で人気の焼き肉店もあって、お昼時には駐車場は満杯。特にお昼しか営業しない『たけ川うどん』は観光客にはなかなか入ることの出来ない、難易度の高いお店かもしれません。でも「ふじざくらイン」に宿泊していれば歩いて行けますから気軽に訪れることが出来ます。朝10時30分から開店していますから、「ふじざくらイン」を10時にチェックアウトして、遅めの朝食あるいはブランチとして開店直後に入るのがベストかも。実は11時にはもうお店はほとんど満席になることも多く、なるべく早く入店するのがおすすめなのです。
そしておすすめメニューはなんと言っても「肉うどん」。あまく煮込まれたお肉とキャベツがはいった1品です。このお肉、実は牛でも豚でもありません。もともと甲州は馬肉の産地。ということでこのお肉は「馬肉」が使われています。そんなお肉が吉田うどんの特徴がよく出た、少し硬めのうどんと一緒に、醤油とみそに魚介系のだしが合わさったスープに入って来ます。地元ではこの温かいうどんと一緒に冷たいうどんを頼んで2杯食べる人も。すっかり観光化された「ほうとう」と違って、こちらは今も普段から地元民が食べるソウルフードなのです。この味が忘れられないと、SNSやグルメサイトでも大評判のこのうどん。「ふじざくらイン」に宿泊したときこそ絶好のチャンス。是非一度は食べてみたいものですよね。

『たけ川うどん』

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津3371
  • お問い合わせ先:0555-72-5022
  • 営業時間:10:30〜13:30
  • 定休日:月曜日

「ふじざくらイン」使いこなし術5

温泉だって楽しめます「ふじざくらイン」!
富士山の眺望を楽しみながら温泉が楽しめることで、SNSでも話題の河口湖周辺、人気の日帰り温泉「富士眺望の湯 ゆらり」。そこへの無料送迎バスもあるのです。

美しい富士山の眺望が楽しめる日帰り温泉「富士眺望の湯 ゆらり」についてはこの「Fuji can go」でも何度かご紹介しています。富士山が美しいだけでなく、16種類の風呂やサウナ、マッサージに食事も楽しめると言うことで、是非夜にも利用したいところですが、やっぱりここも河口湖の駅や「ふじざくらイン」からは車でも15分程度はかかるので、特に車の無い方には不便かもしれません。そんな方には「ふじざくらイン」から乗車できる無料送迎バスがあります。こちらもご利用の際は事前に「ふじざくらイン」のフロントでお問い合わせください。
例えばおすすめのスケジュールは、「ふじざくらイン」の宿泊する日に17時30分頃までに「ふじざくらイン」にチェックイン。お部屋でお風呂の用意をして、「ふじざくらイン」からの送迎バスを利用して「富士山の眺望の湯 ゆらり」へ。小一時間たっぷりと温泉を楽しんだら、「お食事処- ふじざくら」でお食事を楽しみましょう。ここではラーメンやカレー、各種丼物、各種定食、定番のほうとう、そば、うどんまでなんでもそろっています。もちろん湯上がりに楽しみなビールも、あの世界一のビール「富士桜高原麦酒」を楽しむ事ができます。ただし、お帰りの時刻にはご注意を!!1時間前までに送迎バスの予約が必要です。予約の際に「ふじざくらイン」へ立ち寄ってほしいことを伝えましょう。最終はゆらり発20時30分ですから、ビールがおいしくてついつい時間を忘れて飲み過ぎてしまうと、タクシーを呼んで帰らなければならなくなりますよ!女子旅ならこうした夕食時の使用だけでなく、「エステ」や「ボディケア」のコースや施設の利用もおすすめ。早めに『ゆらり』へ行き、温泉とボディケアやエステのコースを堪能。食事を楽しんで20時30分の無料バスで帰れば、観光だけでなくキレイ度もアップできる充実の女子旅が楽しめます。

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富士眺望の湯ゆらり

富士眺望の湯ゆらり

眼前に広がる雄大な富士山の眺めを楽しめる日帰り温泉です。開放感抜群の「霊峰露天風呂」や溶岩洞穴を模した「洞窟風呂」など、富士山の眺望と趣向を凝らした16種類のお風呂が楽しめます。

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ライター紹介

富士観光開発(株)