山梨県と静岡県にまたがる世界遺産「富士山」。河口湖や箱根など絶景の富士山を望む観光地はいくつもありますが、実は東京都心の高層ビル群の中にも、富士山を望むことができる場所がたくさんあります。
今回は、都内のタワーマンションや公園など、東京からでも富士山が綺麗に見えるおすすめのスポットをご紹介します。
そのほかに、旅の道中で見える富士山や現地の観光スポットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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富士山がよく見える!東京都内の「富士見」スポット10選

2013年に世界文化遺産に登録された霊峰・富士山は、良く晴れた日には東京23区からでもその姿を見る事ができます。
江戸時代には、葛飾北斎や歌川広重をはじめ、多くの浮世絵師が東京から見える富士山を描いています。
「かつて富士山が見えた場所」の名残は地名としても残っており、「富士見坂」などが代表的です。
それでは早速、時代が変わり高層ビルが立ち並んだ現在でも富士山が見える、おすすめの10スポットをご紹介していきます。

羽田空港 展望デッキ

羽田空港(大田区)は都内でも随一の富士山絶景スポットとして有名な場所です。第一旅客ターミナル・第二旅客ターミナル・国際線ターミナルと、それぞれのデッキから違った魅力の富士山を眺める事ができます。
国際線ターミナル5階展望デッキの「富士見台」からは、東京モノレールの先に富士山を眺めることができます。第一旅客ターミナルからは、飛び立つ飛行機とともに富士山を楽しめます。夕暮れに浮かぶ飛行機のシルエットと美しい富士山のコントラストは見事で、時間帯によって表情の違う魅力を楽しめますよ。

東京都庁 第一本庁舎

新宿区にそびえ立つ東京都庁第一庁舎の第一庁舎の45階には「展望室」があり、地上202mの高さから東京の街を一望する事ができます。東には東京スカイツリー、西には東京タワーや新宿パークタワーなどが広がり、晴れた日には西に富士山の姿を見ることができます。特に、空気が冷たく澄んだ12月~2月が見通しがよくおすすめです。

東京スカイツリー 展望台

634mと世界一の高さを誇る東京スカイツリー(墨田区)は、地上350m地点の展望デッキと450m地点の展望回廊から、関東一円を一望できます。都内で最も高いこの場所は、圧巻のパノラマとともに遠くにそびえる富士山が楽しめるおすすめのスポットです。
夜は東京の夜景が眼下に広がり、昼夜で異なる表情を楽しめるのも魅力。観光はもちろん、記念日などの特別な日に大切な人と訪れるのもおすすめ。都内の建物の中でも最高地点から一味違った富士山を遠くに眺めることができます。

若洲海浜公園

若洲海浜公園(江東区)は東京湾に面した海浜公園で、東京ゲートブリッジを間近に望む絶好のロケーションが魅力です。天気が良く空気が澄んだ日には、富士山を東京ゲートブリッジとともに写真に収めることができます。
特に夕暮れ時には、オレンジ色の空にライトアップされた橋とともに富士山のシルエットが浮かび上がり、幻想的な景色を楽しめます。都市の景観と自然が織りなす光景は、都内ならではの特別な景色といえるでしょう。

高尾山 山頂

東京都八王子市にある高尾山は都心からアクセスしやすく、年間を通じてたくさんの登山者や観光客が訪れる人気スポットです。その山頂にある広場の展望スペース西側からは、周辺の山々とともに美しい富士山を拝むことができます。
都内には「都会の景観とともに富士山を眺める」スポットが多いなか、大自然の中で富士山を楽しめる貴重なスポットでもあります。ケーブルカーやリフトも整備されているため、登山初心者でも安心して訪れることができますよ。

キャロットタワー 26階展望ロビー

世田谷区・三軒茶屋のランドマーク「キャロットタワー」の26階にある展望ロビーも、おすすめの富士山ビュースポットです。周辺に高い建物が少なく視界が開けており、多くのカメラ愛好家に好まれています。
特におすすめしたいのが、冬至の前後に展望ロビーの西側に見える「ダイヤモンド富士」。夕日が富士山の山頂に重なる瞬間を求め、多くの方がこの場所を訪れます。
入場料がかかる展望ロビーも多いなか、キャロットタワーの展望ロビーは無料で開放されているのも嬉しいポイントです。

富士見橋(世田谷区成城)

小田急線・成城学園前駅のすぐ西にある「富士見橋」は、関東の富士山百景にも選ばれており、その名の通り富士山の見えるスポットとして地元の人に親しまれています。
都市部にありながら視界を遮る高層建築が少なく、天気が良い日には住宅街の向こうに富士山が浮かび上がり、絵画のような風景が広がります。
さらに、年に2回、2月と11月頃に「ダイヤモンド富士」を見ることができます。ダイヤモンド富士は、富士山が見える場所ならどこでも見られるわけではない特別な光景です。
観光地としてはあまり知られておらず、橋には富士山を眺めるためのバルコニーも整備されて交通量も少ないため、ゆっくりと景色を楽しむことができますよ。

池袋サンシャイン60 展望台

池袋サンシャイン60の「てんぼうパーク」は、富士山を望む絶景スポットとしても知られる室内展望施設です。
周辺施設よりも高いところにあるため遮るものが少なく、360度に広がる大パノラマから西の方角に富士山を望むことができます。
芝生風の床で寝転んでくつろげる「てんぼうの丘」や、アロマとBGMが演出する癒しの空間は、大人のリラックスタイムにもぴったり。ファミリー向けの設備も充実しており、小さなお子様連れでも安心して訪れることができます。
日中から夜へと移り変わる東京の空と富士山を心ゆくまで楽しめる、都会の中の特等席です。

葛西臨海公園 大観覧車

地上117メートルの高さを誇る葛西臨海公園の大観覧車からは、東京湾越しに富士山を一望できます。
東京ディズニーリゾートやゲートブリッジ、東京スカイツリーなどの景観とあわせて楽しめるのもこの場所ならでは。
夕方、海と空が茜色に染まる中に浮かび上がる富士山はなんともドラマチックです。
夜には観覧車自体がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気が漂うなかで富士山を鑑賞できますよ。

六本木ヒルズ・森タワー 地上54階 屋上スカイデッキ

六本木ヒルズ森タワーは、屋外展望台として関東一の高さを誇ります。屋上に広がる開放的なデッキには360度を見渡せる大パノラマが広がり、晴れた日には青空の下で富士山を望むことができます。
夜になると、夜景はもちろん、東京ではなかなか目にできない星を眺めることもできます。
日中の青空の下で富士山を楽しむのはもちろん、日が沈み空の色が変わり始める時間帯に訪れれば、ロマンチックな雰囲気を味わえてデートにもおすすめです。

番外編!旅の道中からも富士山が楽しめる◎

日本人にとって特別な存在である富士山。近くを通るときには、ついその姿を探してしまいますよね。旅の道中でその姿を見つけると、思わず写真を撮りたくなったり、誰かに共有したくなったりするものです。
ここでは、東京や現地で楽しむだけではない、「移動中の富士山ビュースポット」をご紹介します。どんなルートで見られるのか、どの方角に注目すれば富士山が見えるのかを知っていると、旅がより一層楽しくなりますよ。

サービスエリアから富士山を望む

富士山は、各高速道路やサービスエリアからも眺めることができます。以下に、富士山がよく見えるサービスエリアを表でまとめました。
上り下り
中央自動車道初狩PA・双葉SA・石川PA初狩PA・双葉SA・石川P
東名高速道路EXPASA足柄・EXPASA富士川・牧之原SAEXPASA足柄・富士川SA・由比PA
新東名高速道路NEOPASA清水NEOPASA清水・藤枝PA

このほか、談合坂SAなど、条件が良ければわずかに富士山を確認できるスポットも存在します。富士山をじっくり楽しみたい方には、東名高速道路を通るルートがおすすめです。新東名高速道路は森の中を走る区間が多いため、富士山が見えるポイントは限られています。

SAの中でも特におすすめなのは「富士川SA」です。富士山と駿河湾の雄大な景色を楽しめるスポットとして有名で、上り線の「EXPASA富士川」には高さ60mの大観覧車「Fuji Ska View」があります。隣接する道の駅「富士川楽座」には、様々な体験ができる科学館やプラネタリウムもありますよ。
下り線も、全面ガラス張りのフードコートから富士山を一望できるので、ドライブの際にはぜひ立ち寄ってみてください。
また、「EXPASA足柄」では肉眼で富士山を見られるのはもちろん、観光望遠鏡を利用すれば、富士山をより間近に感じることができますよ。
上下線ともに温浴施設があり、さらに上り線には宿泊施設、下り線には足湯カフェもあって旅の疲れをいやすのにぴったり。富士山を眺めながらゆっくりと癒されたい方におすすめです。

新幹線の車窓から富士山を眺める

天気の良い日には、新幹線からも富士山の姿を捉えることができます。仕事や旅行で東海道新幹線を利用する際には、ぜひ窓の外の景色に注目してみてください。
富士山がよく見えるのは、上下線ともに山側になるE席です。海側の景色も素敵ですが、富士山を楽しみたいのなら山側の席を確保しましょう。
富士山は上下線ともに見ることができますが、よりキレイにその姿が確認できるのは遮蔽物が少ない上り線。静岡駅を過ぎたあたりから前方をチェックしておけば、富士山が見えます。
東京方面から乗車する場合は、三島駅を過ぎるあたりからがチェックポイント。静岡県の「新富士駅」付近で、窓の外に富士山を確認できますよ。
また意外にもきれいな富士山を確認できる瞬間が、新横浜〜小田原間にもあります。新横浜駅を出発してから約8分後、山々の向こうにきれいな富士山が現れるので要チェックです。
そして、上り線限定で海側のA席からほんの数十秒だけ富士山が見える、特別な場所があります。なかなか見られないその貴重さから、「幸せの左富士」とも呼ばれる景色です。これが見られるのは、掛川駅を過ぎたあたり。3つのトンネルをくぐったあと、運が良ければ富士山の姿を捉えることができますよ。

羽田発着便の飛行機からも富士山が見える

羽田空港の展望デッキを「東京から富士山が見えるスポット」としてご紹介しましたが、羽田発着の国内線の機内の窓からも富士山を見つけることができます。
唯一、空から眺められるチャンスですので、飛行機に乗る際にはぜひチェックしてください。
西日本方面へ運行している羽田発着便であれば、JAL・ANA問わずほとんどの便で富士山を確認できます。今回は、ANAの羽田発着便について、富士山が見える座席位置を以下の表にまとめました。

【ANA 羽田発便|富士山が見える座席位置】

座席行き先
右側(A席)石垣島、宮古島、那覇、
鹿児島、宮崎、高知、
徳島、関西空港、伊丹
左側(K席)長崎、佐賀、熊本、
大分、福岡、北九州、
山口宇部、萩・石見、米子、
鳥取、岩国、広島、
岡山、神戸、松山、
中部、小松、能登、富山

【ANA 羽田着便|富士山が見える座席位置】

座席行き先
右側(A席)
左側(K席)ほとんどの便で富士山が見える。
※鹿児島・宮崎・中部・小松・能登・富山発の便は見えないこともあります。

東京から富士山へのアクセス

東京から富士山へは、電車・バス・車などでアクセスが可能です。ここでは、これらのアクセス手段についてまとめてご紹介します。
手段出発→到着所要時間料金(目安)備考
電車新宿→河口湖駅
(特急富士回遊)
約1時間50分約4,130円直通で便利
東京駅→河口湖駅
(中央線+富士急行線)
約2時間10分約2,640円普通列車でリーズナブル
バスバスタ新宿→河口湖駅約1時間45分約2,200円本数が多く直行便あり
東京駅→河口湖駅約2時間約2,200円
東京都内→河口湖約1時間30分約 2,790円新宿IC→河口湖IC(中央道経由)

高速バスは直行便がありリーズナブルなので、初めて富士山を訪れるという方におすすめです。また、電車を利用すれば渋滞に巻き込まれる心配なく、移動時間を短縮することができます。
とはいえ、そこまで大きな差はありませんので、金額も加味しながらより自分にあった方法を選ぶとよいでしょう。
車で行くメリットは、自由度が高いこと。本記事でご紹介した富士山が見えるSAに立ち寄りつつ、ご当地グルメやお土産選びを楽しむのもおすすめです。

富士山を全身で感じたいなら!やっぱり現地がおすすめ

東京からの富士山や、移動中の車窓から眺める富士山も魅力的ですが、その迫力や美しさを肌で感じたいなら、やはり実際に足を運ぶのが一番です。霊峰富士として畏敬を集めてきた富士山を間近で見ると、遠くから眺めるのとは違った感動を得られますよ。
ここでは、富士山を満喫できる観光スポットや体験型ツアーについてご紹介します。「富士山をもっと近くで楽しみたい」と感じた方は、ぜひ参考にしてください。

山中湖花の都公園

山梨県の山中湖からほど近くにある「山中湖花の都公園」は、季節の花と富士山の絶景コラボが楽しめるおすすめスポットです。
春にはチューリップ、夏にはひまわり、秋にはコスモスなど、雄大な富士山を背景に色とりどりの花が咲き誇ります。有料エリアには、ネモフィラ畑や滝が流れるエリアも。
家族・恋人・友人、誰と行っても楽しめる観光スポットとしておすすめです。

山中湖花の都公園について詳しくはこちら→

山中湖花の都公園

  • 住所:山梨県南都留郡山中湖村山中1650
  • TEL:0555-62-5587
  • 営業時間:4/16~10/15→8:30~17:30、10/16~4/15→9:00~16:30
  • 定休日:12/1~3/15の毎週火曜日(祝祭日を除く)
  • 駐車場:あり、有料

大石公園

河口湖の北岸にある大石公園は、富士山と湖と季節の花を一度に視界に納められる絶景スポットです。
4月にはネモフィラ、5月にはバラ、6月のラベンダーに7月はカサブランカ、8~11月にかけてはコキアが緑から赤く染まっていく様を楽しめます。
園内の施設にはカフェもあり、富士山を眺めながらソフトクリームなどのスイーツや富士山の形を模したカレーなどを食べられます。
時期によってはフルーツ狩りやジャムづくりも行っていますので、訪れる際にはぜひ公式HPをチェックしてみてください。

関連記事「河口湖の大石公園を紹介!観光で訪れたい富士山と花の名所!」→

大石公園

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町大石2585
  • TEL:0555-76-8230(河口湖自然生活館)
  • 営業時間:常時開放(河口湖自然生活館は9:00~17:45、冬季は17:15まで)
  • 定休日:なし
  • 駐車場:無料

精進湖

富士五湖のひとつである精進湖。風がなく波が静かな日には、湖面に逆さ富士が写り込む人気スポットです。逆さ富士をきれいに写真に納めたいなら、ねらい目は晴れた日の早朝。朝の冷え込みで空気が澄み、逆さ富士が見られる確率が高くなりますよ。
河口湖や山中湖などに比べて観光客が比較的少なく、静かな時間を楽しめる穴場スポットです。

関連記事「精進湖の富士山と周辺観光を紹介」→

大石公園

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町精進
  • TEL:0555-87-2651(精進湖観光協会)
  • 営業時間:常時開放
  • 定休日:なし
  • 駐車場:無料

レンタサイクルで富士山周辺を自由に周遊

自分のペースで富士山周辺を巡りたいなら、レンタサイクルがおすすめ。富士観光トラベルのレンタサイクルは河口湖駅前にあるので、便利に利用できます。
普通自転車はもちろん、電動アシスト付き自転車もレンタルできるため、体力に自信がない方も安心ですよ。
さらに、荷物預かりサービスがあるほか、現地ならではの最新の観光情報も提供してもらえるのが魅力。気になるスポットに気軽に立ち寄りながら、のんびりと富士山の景色を満喫できます。

富士観光トラベル レンタサイクル→

観光タクシーで富士山周辺の人気スポットを巡る

効率よく名所をまわりたいなら、観光タクシーを活用するのもおすすめ。富士観光トラベルの観光タクシーは、半日コース・1日コースのプランがそれぞれ豊富に用意されています。
自分でルートを考える必要もなく、プランを選ぶだけで富士山周辺の人気スポットを巡れるので、初めての富士山観光でも安心して楽しめますよ。

富士観光トラベル 観光タクシー→

英語対応も可能◎地元スタッフによる体験型日帰りツアー

富士観光トラベルでは、富士山麓の歴史や自然を満喫できる体験型日帰りツアーを開催しています。1組ごとのプライベートツアーなので、他の利用者を気にすることなくツアーを満喫できるのが嬉しいポイント。
特製のお弁当や人気店のお菓子をいただけるツアーもあり、お腹も満足できますよ。季節限定ですが、ワンちゃんも参加できるSAP体験も行っていますので、愛犬と一緒に楽しみたい方はぜひ問い合わせてみてください。

富士観光トラベル アクティビティツアー→

富士観光トラベル

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津3641-1
  • TEL:0555-73-1391
  • 料金:プランやコースにより異なる、詳しくはこちら
  • 営業時間:9:00~18:00
  • 定休日:なし
  • 駐車場:なし

東京でも現地でも!ベストスポットから富士山の魅力を堪能しよう

東京にも、「富士見」スポットはたくさんあります。今回ご紹介したスポットにはそれぞれ違った魅力がありますので、ぜひ現地を訪れてお気に入りのビュースポットを見つけてみてください。
また、東京から見る富士山以外にも、電車や飛行機の窓からも富士山を見ることができます。旅の途中、富士山の周辺を通るときには、ぜひ窓の外に注目してみてください。
さらに、現地に足を運べば雄大な富士山の魅力を全身で感じることができます。まだ遠くから眺めたことしかないという方は、ぜひ富士山を訪れてみてください。
きっと、その壮大な姿に心を動かされるでしょう。

関連施設

富士観光トラベル

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富士山の自然や文化に触れ、誰でも気軽に参加できる体験型日帰りツアーを毎日開催。より便利に富士五湖での観光を楽しんでいただくよう「ふじてんバスツアー」をはじめ、楽々タクシープラン、お荷物預かりサービスなど様々なサービスを取り扱っています。

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富士観光開発(株)