今年も富士山の初冠雪のニュースが届く季節になりました。
夏から秋にかけて富士山の最も分かりやすい変化といえば山頂付近にうっすらと雪化粧をする様で、日本一の高さを誇る富士山に一足早い冬の訪れを告げる初冠雪。
ところで、初冠雪には定義があるって知っていますか?
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富士山の初冠雪とは

そもそも気象庁では、初冠雪を「8月1日から翌年の7月31日までに山麓の気象官署から見て、山頂付近が初めて積雪などで白く見えること」としており、富士山の初冠雪は100年以上前の1894年から山梨県の甲府地方気象台が発表しています。

平年っていつ?

ニュースで見聞きする「平年より〇日早い」や「〇日遅い」この基準をご存じですか?
甲府地方気象台によると、富士山の初冠雪の平年は10月2日。1981年~2010年の間の初冠雪を観測した日から算出しており、今年の初冠雪は10月5日に観測されたので、平年より3日遅いということになります。

過去の初冠雪

富士山が初冠雪した最も早い年と遅い年はいつでしょう。
甲府地方気象台が観測を開始して以降、最も早く発表されたのは2008年。今から10年程前の出来事で、なんと登山シーズン真っただ中の8月9日でした。ちなみに8月に初冠雪が確認されたのは2008年を含め1914年、1935年、1994年の4回です。
反対に最も遅いのは1956年と2016年の10月26日で、富士山の初冠雪が極端に遅れるということはないようです。
また、2021年には、富士山の初冠雪が9月7日に発表されたものの、9月20日に富士山頂付近の気温が1年の最高値を記録したため、9月26日に見直され「幻の初冠雪」となりました。

■過去10年の初冠雪観測日
2023年 10月5日
2022年 9月30日
2021年 9月26日
2020年 9月28日
2019年 10月22日
2018年 9月26日
2017年 10月23日
2016年 10月26日(最も遅い観測日)
2015年 10月11日
2014年 10月16日
2013年 10月19日
2023年10月5日 富士山初冠雪 河口湖畔産屋ヶ崎より

初冠雪と初雪、初雪化粧の違い

毎年冬になると「初雪」や「初冠雪」という言葉を聞きますよね。この2つの言葉、似ていますが観測する状況が違います。

初雪とは?

初冠雪は、山麓から見て山頂付近が雪などで白く見えることを指す一方、気象庁によると初雪は「8月1日から翌年の7月31日までに初めて降る雪。みぞれでもよい。」ということです。
富士山でも過去に初雪を確認していましたが、富士山の山頂は実に1年のうち300日以上も雪が積もっているため、どのタイミングを初雪とするか分かりずらく、2004年に富士山の初雪観測は終了しています。

初雪化粧とは?

富士山には、初冠雪とは別に「富士山初雪化粧宣言」があるのをご存じですか?
これは山梨県富士吉田市の富士山課が独自に確認しているもので、2006年から発表しています。
これまで一番早く発表された初雪化粧宣言は2021年で9月7日、一番遅かった年は2017年で10月26日です。

■過去10年の初雪化粧宣言
2023年 10月5日
2022年 9月30日
2021年 9月7日(最も早い観測日)
2020年 9月21日
2019年 10月23日
2018年 10月15日
2017年 10月26日(最も遅い観測日)
2016年 9月25日
2015年 10月11日
2014年 10月16日
2013年 10月19日

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