雪を冠した富士山は、富士山の代名詞ともいえ、多くの方は富士山といえば雪を被った状態を思い浮かべるのではないでしょうか。

「富士山の冬景色を楽しめるおすすめのスポットが知りたい」
「冬の富士山が綺麗に見える場所が知りたい」

この記事では、冬の富士山の魅力や、絶景を楽しめるスポットを中心にご紹介します。

富士山周辺で冬に楽しめるイベントやレジャー施設もピックアップしましたので、お出かけの参考にしてください。
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富士山の冬景色の魅力とは

冬の富士山は、遠くからでもきれいに見える傾向があり、美しい姿を見られる場所はたくさんあります。
冬場の富士山が美しく見えるのは、空気が乾燥しやすく、水蒸気による揺らぎが減るからです。
また、冬場は冠雪によって、周囲とのコントラストがはっきりすることも、美しい冬景色を作り出すのに一役買っています。
富士山の冬景色を楽しむのなら、ぜひ富士五湖までお出かけください。
周囲が雪に覆われ、場所によっては霧氷が見られるところもあり、遠くから見る眺望とは違った風景が楽しめます。
そんな冬の富士山をより美しく見せるライトアップやイベントなども人気です。
富士山が冠雪するシーズンは、例年10月ごろから翌年の6月ごろまでが目安です。

富士山の冠雪時期については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:「富士山の初冠雪 時期はいつ頃?」
関連記事:「富士山の雪  夏でも富士山には雪があるの?」

富士山の冬景色を楽しめるおすすめスポット5選

富士山の冬景色を楽しみたいなら、麓でも比較的雪が少ない富士五湖周辺がおすすめです。
ここからは、富士五湖周辺で富士山の雪化粧を楽しめるおすすめスポットを5つご紹介します。

1.山中湖

山中湖から望む冬の富士山を象徴する冬景色といえば、ダイヤモンド富士です。
ダイヤモンド富士とは、日の出と日没のタイミングで、富士山の頂上に太陽が重なる現象のことです。山頂が光り輝く様を写真で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
山中湖のダイヤモンド富士は日没時となり、冬至を挟んで観測できる場所が少しずつ移動します。

ダイヤモンド富士を観測しやすいのは冬場でも天候が安定しやすい2月ごろです。
毎年2月1日から22日の間は「ダイヤモンド富士ウィークス」と名付けられ、多くの観光客がカメラを手に集まります。
期間中にはイベントもあり、冬の富士山と花火のコラボレーションを楽しむのもおすすめです。
山中湖からダイヤモンド富士を見るには、いくつかおすすめスポットがあります。
代表的なものとしては、パノラマ台や長池親水公園、旭日丘湖畔などです。

関連記事:「ダイヤモンド富士の聖地・山中湖へ幻想的な絶景を見に行こう!」

2.河口湖

周囲が開け、湖面も広い河口湖から眺める富士山の冬景色もまた絶景です。
手前に視界を遮る山がないため、富士山の大きさが際立つ壮大な眺めが楽しめます。
よく晴れて風がない日は、湖面に波が立たないので、逆さ富士が見られる場合もあります。

河口湖の周辺には公園やレジャー施設も多く、交通の便も良いことから、いつも観光客で賑わっているのが特徴です。
撮影スポットとして人気がある場所もたくさんあり、ご当地グルメを味わえるお店もあるため、1日楽しく過ごせるおすすめのエリアです。

3.新倉山浅間公園

桜の名所として知られている新倉山浅間公園ですが、冬景色も美しく人気があるのをご存知でしょうか。
朱色の垂木や欄干と屋根の雪が美しい忠霊塔と、冠雪した富士山が居並ぶ光景は絶景で、日本らしさを感じる眺めが楽しめます。

忠霊塔越しの富士山を見るためには、展望デッキまで登る必要がありますが、約400段の階段を登らなくてはなりません。
特に冬場は雪で足元が悪いこともあるため、歩きやすい靴で行くようにしてください。
また、公園内一部の道については車両通行止めとなる区間もあり、注意が必要です。

新倉山浅間公園については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので参考にしてください。
関連記事:「新倉山浅間公園」

4.大石公園

河口湖の北岸にある大石公園は、ラベンダーやコキア、さまざまなハーブなどの四季折々の彩りと富士山のコラボレーションが楽しめるスポットとして人気があります。
そんな大石公園の冬の景観もとても素敵でおすすめです。
雪が降った大石公園では、初夏に美しく咲いていたラベンダーの株に雪が積もります。
そして、コブ状に盛り上がったユニークな景観を見せてくれます。
白銀に並ぶ無数のコブの向こうに河口湖の湖面が輝き、その奥に聳える雪を冠した富士山という、他では見られない風景が楽しめます。

また、大石公園は河口湖の冬を代表するイベント「河口湖冬花火」のビュースポットとしても人気ですので、イベント時期に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

関連記事:「河口湖の大石公園を紹介!観光で訪れたい富士山と花の名所!」

5.忍野八海

山中湖と河口湖の間にある忍野八海は、日本の水100選に選ばれている湧水地帯です。
富士山の伏流水が水源で、古くから信仰の歴史があり、神秘的な美しさを感じさせる風景を見ることができます。
冬の忍野八海は、雪が積もることで夏場とは異なる風情を感じられ、とても魅力的です。

忍野八海周辺は朝霧が発生しやすく、冬場は霧の水滴が木々に付着して凍る「霧氷」を見ることもできます。
霧と霧氷に霞んだ富士山の雪景色には、水墨画のような美しさがあり、訪れる人を魅了すること間違いなしです。

富士山周辺の冬のイベント3選

富士山周辺での冬の過ごし方は、ウィンタースポーツや温泉など様々です。
また、雪を冠した美しい富士山を眺めながら過ごす時間をより一層盛り上げるライトアップやイベントも目白押しです。
ここからは、富士山周辺で冬場に楽しめるおすすめのイベントを、3つピックアップしてご紹介します。

なお、富士山周辺の冬季イベントについては、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:「富士五湖の冬のイベント【2023年12月~2024年2月】」

1.山中湖アイスキャンドルフェスティバル

「山中湖アイスキャンドルフェスティバル」は、山中湖でダイヤモンド富士が楽しめるダイヤモンド富士ウィークスの期間に行われるイベントです。
夕暮れ時の幻想的な空の下で、氷のキャンドルホルダーに入った数百のキャンドルに火を灯します。
キラキラと輝いたり、水槽の中のようにゆらゆらと揺らいだりして見える炎は、冬のキリッとした空気感を際立たせます。
キャンドル点灯後は花火も打ち上げられ、冬の山中湖と富士山の夕景を彩る人気イベントです。
なお、点火器具(チャッカマンや電子ライター等)を持参すれば、キャンドルの点灯に参加できます。
フェスティバルの入場は無料ですが、スカイランタンに点灯できる数量限定チケットも販売されています。

山中湖アイスキャンドルフェスティバル2024

  • URL:https://lake-yamanakako.com/event/10384
  • 開催日:2024年2月11日(日)
  • 開催時間:
  • キャンドル点灯 16:30
  • スカイランタン 17:40
  • 花火打ち上げ 18:00
  • 問い合わせ先:0555-62-3100(一般社団法人山中湖観光協会)
  • 駐車場:山中湖交流プラザ臨時駐車場、有料(一般車500 円、バス2,000円)
  • アクセス:
  • 【車】東富士五湖道路山中湖インターより約20分
  • 【公共交通機関】富士急行線富士山駅よりバスにて「交流プラザきらら」バス停下車

2.西湖こおり(樹氷)まつり

富士五湖のひとつ西湖での冬の目玉イベントは、西湖野鳥の森公園を会場にした「西湖こおり(樹氷)まつり」です。
氷のオブジェが展示された中に、こおりまつりを代表する高さが5メートルを超える大きな樹氷があり、一番の見ものとなっています。
圧巻の迫力と神秘的な美しさが共存した、冬ならではの芸術と富士山の冬景色をお楽しみください。
お祭り期間中の日没から19時の間はライトアップも楽しめます。
また、期間中の週末にはステージでの音楽イベントや物販ブースなどが開き、観光客で賑わいます。

2024西湖こおり(樹氷)まつり

  • URL:https://fujisan.ne.jp/pages/405/
  • 開催日:2024年2月3日(土)〜12日(月・祝)
  • 開催時間:9:00〜19:00(ライトアップは日没から19:00まで)
  • 問い合わせ先:0555-72-3168(富士河口湖町観光課)
  • 駐車場:有り
  • アクセス:
  • 【車】中央道河口湖インターより約30分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅より西湖周遊バスにて「西湖野鳥の森公園」バス停下車

3.河口湖冬花火

河口湖でも四季を通じてさまざまなイベントがあります。
その中で、冬のメインイベントとなるのが「河口湖冬花火」です。
毎年1月下旬から2月中旬の期間中の週末の夜を彩る、河口湖冬の風物詩として開催されるイベントです。
河口湖畔の大池公園や八木崎公園、畳岩の3つの会場から、次々と打ちあがる花火は壮観です。
冬の引き締まる空気の中を色とりどりに照らす花火の向こうには、雪を被った雄大な富士山の姿がうっすらと浮かび上がります。
華やかで幻想的でもある河口湖冬花火を楽しんだ後は、グルメや温泉で体を温めて、贅沢な冬の休日を満喫してください。

河口湖・冬花火

  • URL:https://www.fuji-net.co.jp/report/cat-tourism-event/3972/
  • 開催日:2024年1月20日〜2月18日までの土日、および2月23日(金・祝/富士山の日)
  • 開催時間:20:00〜20:20
  • 問い合わせ先:0555-72-3168(富士河口湖町観光課)
  • 駐車場:有り
  • アクセス:
  • 【車】中央道河口湖インターより約10分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅よりバスにて「河口湖ハーブ館」バス停下車

富士山周辺の冬におすすめな施設

富士山の冬景色を楽しむのなら、一緒にウィンタースポーツや温泉など、好みのプランを組み合わせてみてはいかがでしょうか。
ここからは、富士山周辺で冬を過ごすのにおすすめの施設をご紹介します。

ふじてんスノーリゾート

富士山をバックに、また眺めながらスキーやスノーボードを思い切り楽しみたいなら、ふじてんスノーリゾートがおすすめです。
お子様でも楽しめる雪遊びゾーン、親子で思いっきり滑れるそりゲレンデなどがあり、家族みんながウィンタースポーツやレジャーを楽しめる施設です。
レンタルギアが充実しているので手ぶらでも立ち寄れますし、初心者でも安心なスクール開催もあります。
関東近郊からなら日帰りできるバスツアーがあり、気軽に遊びにいけるのも魅力的なポイントです。
夏の期間はキャンプやグラススキーが楽しめるリゾートに早変わりし、1年を通じて富士山を満喫できます。
寒い冬でもアクティブに過ごしたいという方にぴったりのリゾート施設です。

ふじてんリゾート/ふじてんスノーリゾート

関連施設

ふじてんスノーリゾート

ふじてんスノーリゾート

都心から90分、雄大な富士山をバックにスキーやスノーボードが楽しめます。7つのコースには種類豊富なアイテムが揃っており、初心者も上級者も大満足の本格スキー場。雪遊びやそり遊びエリアも常設されているので小さなお子様連れのファミリーにもおすすめです。

ふじてんリゾート

ふじてんリゾート

富士山の高原で、サマースキーやマウンテンバイクなどのアウトドアスポーツが楽しめます。また、初心者でも楽しめるサバイバルゲームフィールドやバーベキュー、トレッキングなど、夏のアクティビティが充実しています。

富士眺望の湯ゆらり

マイカーでの旅行やキャンプをする方におすすめなのが、日帰り温泉施設の富士眺望の湯ゆらりです。
河口湖畔からのアクセスが良い立地で、内湯からも露天風呂からも富士山を眺めながら温泉を堪能でsきます。
冬景色の富士山観光で冷えた体を、温泉でゆっくり芯まで温めれば、旅の疲れも吹き飛びます。
食事処も併設されていて、ほうとうや山梨県のブランド肉などご当地グルメが堪能できます。
ぽかぽかの温泉とあったかグルメで、体の外からも中からも温まってください。

富士眺望の湯ゆらり

  • URL:https://www.fuji-yurari.jp/
  • 住所:山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
  • 電話:0555-85-3126
  • 料金:大人平日1,400円、土日祝日1,700円/子ども平日750円、土日祝800円
  • 営業時間:平日10:00〜21:00(土日祝は22:00まで)
  • 定休日:無休
  • 駐車場:130台
  • アクセス:
  • 【車】中央道河口湖ICより車で約10分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅より無料送迎バスあり

関連施設

富士眺望の湯ゆらり

富士眺望の湯ゆらり

眼前に広がる雄大な富士山の眺めを楽しめる日帰り温泉です。開放感抜群の「霊峰露天風呂」や溶岩洞穴を模した「洞窟風呂」など、富士山の眺望と趣向を凝らした16種類のお風呂が楽しめます。

まとめ

空気がキリリと引き締まる冬の富士山は、銀世界との調和も相まって、格別の美しさがあります。
富士山の写真やイラストでは当たり前のように冠雪した姿が使われるほど、雪を被った富士山は、富士山のイメージそのものといえるでしょう。
冬は寒さが厳しい富士五湖周辺ですが、ぜひ間近で美しい富士山の冬景色を眺めに行ってみませんか。
冬の富士山を彩るイベントも催されていますし、おすすめの絶景スポットもたくさんあります。
スキーやスノーボード、雪遊び、温泉など、冬ならではの遊びが楽しめるアクティビティと組み合わせるのもおすすめです。
きれいな冬景色に癒されたいと思ったら、ぜひ世界遺産富士山や富士五湖周辺へお出かけください。
LINE

ライター紹介

富士観光開発(株)