富士山周辺で秋キャンプを楽しむ魅力

夏に比べて虫が少なく、日中の暑さもやわらぐため、テントの設営や焚き火の時間も快適に過ごせます。
空気が乾いて視界が良くなる時期でもあり、キャンプ場から望む富士山の姿がくっきりと見える日も増えていきます。
日が落ちるのが早い分、焚き火を囲む時間を長く取れるのも秋ならではの過ごし方です。
澄んだ空気の中、星空を楽しみたい人にも向いた季節といえます。
紅葉の見頃は場所によって異なり、河口湖のもみじ回廊は例年10月下旬〜11月中旬、山中湖では10月下旬〜11月上旬が目安とされています。
この時期は、色づいた木々と富士山を一緒に眺めながらキャンプを楽しめます。湖畔のキャンプ場なら、水面に映る紅葉と富士山を同時に楽しめることもあり、写真を撮りたい人にとっても魅力的な季節です。
なお、富士山の初冠雪の平年日は10月2日ですが、2024年は11月7日、2025年は10月23日と、年によって大きな差があります。
紅葉と雪化粧した富士山を同時に楽しめる年もありますが、毎年同じタイミングになるとは限りません。
紅葉や富士山の景色を目的にする場合は、出発直前にその年の紅葉状況や天候を確認しておきましょう。
富士山周辺で秋キャンプするならどこ?目的別おすすめキャンプ場
キャンプ場を選ぶときは、人気や知名度だけで比較するのではなく、「秋キャンプで何を楽しみたいか」を基準にすると失敗しにくくなります。
子どもと遊びたいのか、一人で静かに過ごしたいのか、湖畔でアクティビティも楽しみたいのか。目的がはっきりすれば、自分に合うキャンプ場が絞り込めます。
子どもと遊びも楽しむなら「すばるランド CAMP FIELD」

すばるランド CAMP FIELDはファミリー向けテーマパーク「富士すばるランド」の隣にあります。
園内には、巨大迷路やジップライン、バギー体験、広大なアスレチックなど様々なアトラクションがあり、子供たちを丸1日遊ばせることができます。
アスレチックや遊具で思いきり遊んだあと、そのままキャンプサイトへ戻れる立地なので、小さな子ども連れにとって大きな安心材料になります。
キャンプ場内はトイレや給湯設備なども整っており、キャンプに慣れていないファミリーでも利用しやすい環境です。
また、一部のサイトからは富士山を眺めることができます。
秋は日が短くなるため、遊ぶ時間と設営にかかる時間を逆算して行動すると、暗くなる前に落ち着いて過ごせます。
到着後すぐに設営を済ませ、それからテーマパークへ遊びに出かける流れにすると、余裕を持ったスケジュールを組めます。
キャンプ場の利用料とテーマパークのワンデーパスがセットになったプランも用意されているので、ぜひ家族で訪れてみてください。
すばるランド CAMP FIELD
- 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1
- TEL:0555-72-2239
- 料金:プランによって異なります。予約サイトをご確認ください。
- 駐車場:1サイト1台、2台目以降はキャンプ場内の駐車場をご利用ください。
- 定休日:毎週火・水・木曜日(GW・夏休み期間は除く)冬季(12月~3月ごろ)は休業します。
- アクセス:
- 【車】中央道河口湖ICより車で約10分
- 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅前より富士桜高原バスで約15分(無料)
- WEB(予約サイト):https://www.nap-camp.com/yamanashi/14933
ソロキャンプ・バイクキャンプ・初心者にも利用しやすい「キャンプあかいけ」

秋は紅葉の中でキャンプを楽しめます。
広大な敷地に多彩なサイトがあり、自分のキャンプスタイルに合わせてサイトを選ぶことができます。
オートサイトやグループ向けサイトはもちろん、ソロキャンプ用の林間サイトやバイク用サイトも用意されており、1人で静かに過ごしたい方や、バイクで訪れたい方にも向いています。
秋は焚き火を眺めながら自分の時間に没頭したいソロキャンプにぴったりの季節といえます。
また、テントやタープ、寝袋などキャンプ用品のレンタルが充実しているため、道具を一式そろえていない初心者でも挑戦しやすい環境です。
ただし秋は冷え込みが進むため、レンタル品の内容を確認したうえで、予想最低気温に合わせた防寒着や寝具を別途準備しておくと安心です。
バイクで訪れる場合は、走行中の体感温度がさらに下がることも考慮し、防風性のあるウェアやグローブを用意しておきましょう。
積載量が限られるぶん、レンタルを活用して荷物を減らせるのも、この施設を選ぶメリットです。

食材・食器の持ち込みのみで、料理や焼きマシュマロを楽しめる他、テーブル、鍋など必要な道具をレンタルすることも可能です。
静かな森の中で焚火の火を囲めば、宿泊しなくてもキャンプの醍醐味を存分に味わえます。
焚火プランのサイトでは、テント・タープは設置できません。ご注意ください。
キャンプあかいけ
- 住所:山梨県南都留郡富士河口湖精進550-127
- TEL:0555-87-2885(9:00~17:00)
- 料金:HPや予約サイト(https://www.nap-camp.com/yamanashi/13924)をご確認ください。
- 営業期間:例年4月中旬~11月下旬
- 定休日:オンライン予約の際に営業日をご確認ください
- 駐車場:無料/60台
- アクセス:中央道河口湖ICから国道139号線を本栖湖方面へ約30分
- ウェブ:https://www.camp-akaike.jp/
河口湖でキャンプ&水上アクティビティ「CAMP SATOMIYA」

目の前に河口湖が広がる清々しいロケーションが魅力で、カヌーやカヤックの無料レンタルを利用できるため、キャンプと水上アクティビティを気軽に組み合わせられます。
カヌーやカヤックで湖の沖まで出れば、湖上という特別なロケーションから富士山の絶景を楽しめます。
秋は春や夏に比べて空気が澄んで視界が良くなるため、特におすすめです。
ただし、水に濡れる可能性を考えて、着替えやタオル、しっかりとした防寒着を用意しておきましょう。
温水シャワーも備え付けられているので、冷えた体を温めることもできます。
カヌーやカヤックを楽しむなら、風が穏やかで水面が落ち着きやすい午前中の早い時間帯が狙い目です。
日が傾くと一気に体感温度が下がるため、水上での活動は明るいうちに切り上げ、夕方以降は焚き火でゆっくり過ごす流れにすると快適です。
CAMP SATOMIYA(キャンプさとみや)
- 住所:〒401-0310 山梨県南都留郡富士河口湖町勝山3951番5
- TEL:予約者のみメールで送付
- 料金:予約サイトをご確認ください。
- 営業時間:-
- 定休日:例年12月~4月上旬は冬季休業
- 駐車場:すべてのサイトに乗り入れOK
- アクセス:中央自動車道河口湖ICから約15分
- ウェブ:https://www.nap-camp.com/yamanashi/16262 (予約もこちらから)
キャンプ後は「富士眺望の湯ゆらり」で温泉を楽しむ

撤収後に汗や汚れを流してゆっくりできるうえ、気温が下がる秋は冷えた体を芯から温められます。
「富士眺望の湯ゆらり」は、富士山の眺望を楽しめる露天風呂が大きな魅力の日帰り温泉施設です。
空気の澄んだ秋は富士山がくっきりと見える日も多く、湯船から景色を眺めながら、キャンプの疲れをゆっくりと癒せます。
また、食事処も併設されており、地元グルメも楽しめるので、帰路につく前に立ち寄る場所として、行程に組み込んでおくとよいでしょう。
富士眺望の湯ゆらり
- 住所:山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
- TEL:0555-85-3126
- 営業時間:10:00~21:00
- (土日祝・夏季は~22:00、最終入館は閉館時間の1時間前まで)
- 定休日:無休(定期メンテナンス休業あり)
- 料金:
- 平日 大人1,400円/子ども750円
- 土日祝 大人1,700円/子供800円
- 駐車場:無料/約130台
- アクセス:中央自動車道河口湖ICより本栖方面へ約15分
- ウェブ:https://www.fuji-yurari.jp/
富士山の秋キャンプでは気温差と服装に要注意
富士山周辺で秋キャンプをするうえで、まず注意したいのが日中と朝晩の気温差です。
気象庁の河口湖の平年値では、11月初めは最高気温が16℃前後なのに対し、最低気温は5℃前後まで下がります。
時期によっては、日中と朝晩で10℃以上の差が生じることもあるため、昼間の気温だけで服装や寝具を判断しないことが大切です。
さらに、標高が高くなるほど気温は下がります。
キャンプ用品メーカーのコールマンでは、標高が100m上がるごとに気温が約0.6〜1℃下がることを寒さ対策の目安として紹介しています。
富士山周辺エリアの標高は800~1000mほどあり、キャンプ場によってはさらに標高が高くなります。
実際の気温はその日の天候や場所によって異なるため、「平地が暖かいから大丈夫」と考えず、出発前に利用するキャンプ場周辺の予想最低気温まで確認しておきましょう。
特に10月から11月にかけては、日ごとの気温の振れ幅も大きくなります。
直前の天気予報で最低気温を確認しておくと安心です。
服装は重ね着を基本にする
秋の富士山キャンプでは、日中と夜で同じ服装のまま過ごすのではなく、気温に応じて調節できる服装が便利です。
汗をかいても乾きやすいインナー、フリースなどの中間着、風を防ぐアウターを組み合わせ、昼間に暑くなったら脱ぎ、夕方から一枚ずつ追加できるようにしておくと、気温差に対応しやすくなります。
さらに朝晩の冷え込みに備えて、ダウンジャケットや手袋、ニット帽などの防寒小物も用意しておきましょう。
焚き火をする場合は、火の粉で穴が開きにくい素材の上着を選ぶと安心です。
足元から冷えることも多いため、厚手の靴下や、履き替え用の暖かい靴を用意しておくと過ごしやすくなります。
シュラフ・マットは予想最低気温を基準に選ぶ
秋キャンプでは、外で過ごす時間だけでなく、就寝中の寒さ対策も重要です。
コールマンでは、キャンプ予定地の最低気温より5℃ほど低い温度に対応する寝袋を選ぶことを一つの目安として案内しています。
製品によって温度表示の基準は異なるため、メーカーの使用条件も確認しながら選びましょう。
また、寒さは地面からも伝わります。
マットは単純な厚さだけで判断せず、断熱性能を表す「R値」なども確認すると選びやすくなります。
モンベルでも、季節や就寝環境に合わせてR値を参考に選ぶことを案内しています。
地面からの冷気が気になる場合は、コット(簡易ベッド)を使うのも有効です。体が地面から離れることで冷気を防げるうえ、地面の凸凹も気にせず快適に眠れます。
紅葉シーズンの予約と当日の段取り

予約開始時期や受付方法、キャンセル規定はキャンプ場ごとに異なるため、利用したい施設の公式サイトや予約ページで最新情報を確認しましょう。
予約は早めに確認し、第2候補も用意する
希望日が埋まっている場合に備えて、第2候補まで考えておくと選択肢を広げやすくなります。
予約サイトによっては、満室の日程でもキャンセルが出た際に知らせてくれる「キャンセル発生通知」を利用できる場合があります。
ただし通知を受け取っても予約枠が確保されるわけではなく、予約は先着順となる点に注意が必要です。
紅葉の見頃は年によって前後するため、日程に融通が利く場合は、見頃のピークを少し外した平日を狙うと、比較的ゆったりと過ごせます。
日没から逆算して明るいうちに設営を終える
秋は日が短いため、暗くなる前に設営や寝床づくりを終えることが大切です。キャンプ場のチェックイン時間と当日の日没時刻を事前に確認し、そこから逆算して行動しましょう。
明るいうちに設営を終え、ヘッドライトや防寒用品もすぐ使える状態にしておくと、日が落ちてから慌てずに済みます。
到着後は、トイレや炊事場、管理棟の場所、夜間の移動ルートを確認しておきましょう。
暗くなってから初めて歩く道は距離感がつかみにくいため、明るいうちに一度歩いておくと安心です。
焚き火や花火、ゴミの扱いに関するルールは施設ごとに異なるため、事前の確認が欠かせません。
子ども連れの場合は、夜間の移動や焚き火に近づく際の注意点を、子どもとも共有しておくと安心です。
秋のサイト選びと設営で意識したいこと
同じキャンプ場でも、サイトの位置によって富士山の見え方は変わります。
公式サイトのサイトマップなどで事前に確認しつつ、現地でも周囲を見てから設営場所を決めると、思っていた景色と違ったという事態を避けられます。
ただし、眺望のよい開けた場所は風の影響を受けやすい傾向があります。
風が強い日は景色よりも安全性を優先し、テントを確実に固定して、地面の状態に合ったペグを使用しましょう。
加えて、昼夜の気温差が大きい秋はテント内に結露が発生しやすくなります。換気を心がけ、撤収時に濡れている場合は、持ち帰ってから十分に乾燥させることも忘れないようにしましょう。
朝の撤収時は、テントが乾くまで少し時間を取れるようスケジュールに余裕を持たせておくと、片付けがスムーズです。
落ち葉の多い季節は、葉の下に石や根が隠れていることもあるため、設営前に足元を確認しておくと快適に眠れます。
まとめ
紅葉と澄んだ空気の中、快適にアウトドアを楽しめる秋。
この記事で紹介したキャンプ場以外にも、キャンプアニメゆるキャン△の舞台として知られる「本栖湖」周辺をはじめ、富士山・富士五湖エリアには魅力的なキャンプ場が多数営業しています。
しっかりと下調べを行い、目的に合わせて最適なキャンプ場を選ぶことで、より充実した秋キャンプを楽しめます。
そのうえで、日中と朝晩の気温差に対応できる服装と寝具を用意し、日没の早さを踏まえて明るいうちに設営を終えることが、秋キャンプを快適に過ごすポイントです。
キャンプ後の温泉や食事まで計画しておけば、アウトドアと併せてちょっとした観光気分も味わえます。
紅葉や気温の最新情報を確認しながら、秋ならではの富士山キャンプを楽しんでください。






