スキー場へは車で行くと便利!
車でスキー場に行くならスタッドレスタイヤに履き替えよう
スキー場に車で行くときに揃えたい8つの装備
チェーン
固く凍結した路面ではスタッドレスタイヤでも走行が難しい場合がありますので、タイヤチェーンは必ず用意しておきましょう。
特に高速道路を利用する場合は、全車両にチェーン装着規制がかかる可能性もあるため、スタッドレスタイヤを装着していたとしても、チェーンを準備しておくと安心です。
また準備だけではなく、いざというときにすぐに装着できるようにしておくことが大切です。
ジャッキ
スキー場へ行く前に、車にジャッキが搭載されているか確認しておきましょう。
ジャッキはパンク時だけでなく、雪にはまってしまったときの脱出にも役立ちます。
ジャッキアップは、安全で平坦な硬い場所で行うのが基本です。慣れていない場合は、事前に使い方を確認しておきましょう。
雪落とし用ブラシ
スキー場では、停車中の車に雪が積もることもありますので、雪を落とすためのスノーブラシを用意しておきましょう。
スクレイパー付きのタイプであれば、ガラスの凍結にも対応できて便利です。
ブラシの柔らかい部分は屋根やボンネットに、ゴムの部分は窓に使うと車を傷つけずに雪を落とせます。
フロントウィンドウの雪や氷は、エンジンをかけてデフロスター機能(曇り止め機能)を使って溶かしてから除去すると作業がしやすくなりますよ。
解氷スプレー
寒冷地では鍵穴やドアが凍結することがありますので、解氷スプレーを用意しておくと安心です。
鍵穴やドアはもちろん、フロントガラスやリアガラスの解氷にも利用できて便利ですよ。
また、せっかく用意しても車の中に置いて行ってしまっては意味がありません。うっかりしがちですが、解氷スプレーは持ち出し荷物の中に入れておきましょう。
解氷スプレー使用後にエアコンを外気モードにしていると車内にアルコール臭が充満することがありますので、使用後は内気循環モードにしてください。
牽引ロープ
雪道で車がスリップして溝にはまったり、スタック(タイヤが雪にはまって空転)して動けなくなっても、牽引ロープがあれば他の車に助けてもらえます。
救助者が入ればロープで牽引してもらい、いない場合はロードサービスに救助要請しましょう。
スタックした場合には、車を前後に動かして反動を付ける、ハンドルを左右に大きく切る、駆動輪の下に毛布やバスタオルを敷いて足場にして抜け出す方法もあります。
ブースターケーブル
寒冷地ではバッテリーが上がりやすくエンジンがかからなくなることがあるため、ブースターケーブルを用意しておくと安心です。
ブースターケーブルは、他の車のバッテリーと繋いで電気を分けてもらう道具です。
トラックにも対応している24Vのものを用意しておくと、大電流が流せるのでおすすめです。
スコップ
スキー場では車の周りに雪が積もって動けなくなったり、ドアを開けるのが困難になることがありますので、雪を掻けるようにスコップを用意しておきましょう。
雪かき専用のスコップでなくても、登山用のコンパクトなものやホームセンターで購入できるスコップで構いません。
かさばる荷物ではありますが、雪深い場所ではどんなトラブルがあるかわかりません。持っておいて損はないでしょう。
輪留め
後ほど詳しく解説しますが、寒冷地ではサイドブレーキが凍結して発進できなくなる可能性があるため、代わりに輪留めを使用します。
スキー場に着いたらサイドブレーキはかけずにPレンジで駐車し、車を降りてから輪留めを設置して車が勝手に動いてしまうのを防ぎましょう。
その他
車でスキー場に行くなら、次のものも準備しておくと安心です。
・ヘッドライト
・毛布やひざ掛け
・三角停止表示板
・発煙筒
雪道での車のトラブルは、明るい時間に起きるとは限りません。早朝や夜間の暗い時間帯に作業が必要になることもあるため、ヘッドライトを用意しておきましょう。
ヘッドライトであれば両手が空くため、スムーズに作業できます。
また、エンジンが止まってしまったときに暖をとれるアイテムがあれば寒さをしのぐのに役立ちます。
三角停止表示や発煙筒は、停止中に後続車へ注意喚起するアイテムです。二次災害を防ぐためにも積んでおくと安心です。
出発前の5つの準備
チェーンの着け方を覚えておこう!
まずはチェーンを確実に装着できるようにしておきましょう。
タイヤに合ったサイズを選び、FF車(前輪駆動)なら前輪、FR車(後輪駆動)なら後輪というように、必ず駆動輪にチェーンを装着します。
4WDは車種によって装着するタイヤが異なるため、説明書を見て確認してください。
チェーンの種類や装着方法は、こちらのページでわかりやすく解説されています。
参考:タイヤチェーンの種類・付け方 | 国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所
装着は、一般道では路肩の安全な場所、高速道路ではサービスエリアやパーキングエリア内のチェーン着脱所を利用してください。
また、装着後に異音を感じた場合はすぐに安全な場所に停止してチェーンの状態を確認しましょう。
バッテリーの電圧チェック
外気温が低いと、バッテリーは本来の性能を発揮できないだけではなく、バッテリー上がりが起こりやすくなってしまいます。
出発前にディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに行き、バッテリーの液量・比重・電圧などを確認してもらうことをおすすめします。
クーラント液(冷却水)の濃度をチェック
スキー場がある気温の低い場所では、クーラント液の濃度が低いと凍結のリスクが高まります。
クーラント液はエンジンのオーバーヒートを防ぐための重要なもので、凍結して冷却機能が損なわれてしまうとエンジントラブルの原因となりかねません。
一般的には30%が目安、氷点下になる地域では45%が目安となっています。クーラントテスターで濃度を計測し、出発前に調整しておきましょう。
ウォッシャー液を寒冷地用のものにチェンジ
フロントガラスの汚れを落とすウォッシャー液も、寒冷地では凍結の恐れがあります。ウォッシャー液は視界の確保に欠かせないものですので、不凍タイプのウォッシャー液に交換しておきましょう。
解氷効果を備えたウォッシャー液もありますので、チェックしてみてください。
道路状況や気象情報をチェック
降雪や積雪があると、渋滞が発生しやすくなります。道路状況や気象情報は事前に確認して予定を立てましょう。
また、大雪の中を運転するのはリスクが高いため、「なんとかなる」と過信せず無理のないコースを選んでください。
運転に不安を感じる場合は無理に運転せず、安全な交通手段を選びましょう。
車でスキー場に行くときの注意点4つ
慎重に運転する
雪道は乾いた路面と比べ制動距離が長く、非常に滑りやすくなっています。急ブレーキや急発進、急ハンドルや急な車線変更などは避け、慎重に運転してください。
また、制動距離が長くなるため、早めの判断が必要になります。自分の運転技術や車の性能を過信しないよう注意しましょう。
ホワイトアウトに遭遇したら運転を続けない
雪道では、強風で雪が舞い上がり視界が真っ白になる「ホワイトアウト」が起こることがあります。
ホワイトアウトの中で運転するのは大変危険ですので、この場合は路肩や近くの駐車場など安全な場所に速やかに停車しましょう。
また、ホワイトアウトの中で後続車からの追突を避けるために、ハザードランプやヘッドライトを点灯させて自分の存在を周囲にアピールする必要があります。
もしも動けなくなってしまった場合は、道路緊急ダイヤルやロードサービスなどに連絡をして救助を依頼しましょう。
車間距離はいつもの2倍とる
前述の通り、雪道や凍結した路面では制動距離が長くなります。
そのため、いつも通りの車間距離でいつもと同じように運転してしまうと、思うように止まることができず追突してしまいます。
普段の2倍の車間距離をとり、速度を抑えて慎重に運転しましょう。
サイドブレーキは使わない
車でスキー場に行く時は輪留めが必要とご紹介しましたが、寒冷地ではサイドブレーキ(パーキングブレーキ)が凍結し、解除できなくなってしまう可能性があります。
解除できなくては発進できませんので、これを防ぐためスキー場ではサイドブレーキを掛けずに駐車します。
AT車ではギアをPレンジに、MT車ではギアを1速、下り坂の場合はリバースに入れておきましょう。加えて、輪留めで車を固定しておくと安心です。
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