富士山を望む河口湖周辺の花火大会一覧

特に注目したいのは、湖上で繰り広げられる花火と富士山のシルエットが織りなすコントラスト。まさに“ここでしか味わえない絶景”を楽しめます。
以下に、河口湖エリアで開催される代表的な花火大会をまとめました。
花火大会名 | 開催時期 | 会場 | 特徴 |
富士山・河口湖山開きまつり花火大会 | 7月第一土曜日 | 河口湖大池公園周辺 | 富士山の山開き(開山)とともに開催される伝統行事 |
河口湖湖上祭 | 例年8月5日 | 河口湖畔 | 5夜連続花火大会のラストを飾る富士五湖最大規模の打ち上げ数 |
河口湖冬花火 | 1月中旬~2月23日までの土日祝日 | 河口湖大池公園周辺 | 冬の澄んだ空気に映える幻想的な花火 |
これらの花火大会は、それぞれ開催時期や趣向が異なるため、複数のタイミングで訪れることで四季折々の風情と富士山との共演を堪能できます。
また、近隣には本栖湖・西湖・山中湖・精進湖といった富士五湖があり、それぞれの湖畔でも特色ある花火大会が開かれています。
河口湖湖上祭:富士五湖最大スケールのフィナーレ

イベント概要・打ち上げ数・見所
「河口湖湖上祭」は、毎年8月5日に開催される富士五湖最大規模の花火大会です。2025年も例年通り、8月5日(火)に開催される予定で、地元住民はもちろん、全国から多くの観光客が集まる一大イベントとなります。
この祭りの最大の魅力は、約10,000発もの花火が湖上から次々に打ち上げられる迫力満点の演出。スターマインや水上花火、大玉連発など、息をのむような光と音の饗宴が約1時間にわたって繰り広げられます。
特に注目したいのが、湖面に映る光の反射が作り出す幻想的な情景で、夜空と湖面の両方を彩るダイナミックな演出は、まさに河口湖ならではの体験といえるでしょう。
また、昼間からステージイベントやキッチンカー、屋台が出店され、祭り気分を一日中楽しめるのも魅力のひとつです。
おすすめ観覧エリアと注意点
観覧エリアは非常に広く、河口湖畔の多くの場所から花火を楽しむことができますが、特におすすめのエリアを以下にまとめました。
観覧エリア | 特徴 |
大池公園 | 大迫力の花火を体感できる。キッチンカーや屋台も多数出店。 |
畳岩エリア | 家族連れやカメラ愛好者に人気の静かなスポット。 |
八木崎公園付近 | 駐車場が近く、芝生広場に座って観覧できる。 |
河口湖円形ホール周辺 | 湖越しに富士山と花火を一望できる絶景ポイント。 |
注意点
・当日は17時頃から交通規制が始まり、19時45分に花火が打ち上げ開始となります。
・会場周辺の駐車場は非常に混雑するため、早めの到着か公共交通機関の利用が推奨されます。
・河口湖駅から湖畔までは混雑が予想されるため、時間に余裕を持って移動しましょう。
・夜間冷えることもあるため薄手の羽織りものがあると安心です。レジャーシートなどの準備も忘れずに。
この日だけは、河口湖全体がまつり一色に染まる特別な日。富士山と共に楽しむ圧巻のフィナーレを、ぜひ現地で体感してください。
近隣の花火大会もチェック:山中湖・西湖・本栖湖・精進湖

8月1日~5日までの5日間、富士五湖それぞれの湖で花火大会が開催され、富士五湖エリア全体が盛り上がります。それぞれの湖が持つ独自の風景や文化と花火が融合し、個性豊かな演出が楽しめるのも夏の花火大会の魅力ですので、旅行スケジュールに合わせて複数の大会を巡れば、忘れられない夏の思い出がきっと見つかるはずです。
ここでは、河口湖以外の山中湖・西湖・本栖湖・精進湖で行われる花火大会をご紹介します。
山中湖・報湖祭:4地区同時の迫力演出
「報湖祭(ほうこさい)」は、例年8月1日に山中湖畔の各所で開催される花火大会で、山中・平野・長池・旭日丘の4エリアが同時に花火を打ち上げるというユニークなスタイルが特徴です。
最大の見どころは、複数箇所から一斉に打ち上げられる大迫力の花火演出。湖を囲むように配置された打ち上げ場所により、どこから見ても迫力ある花火を体感できます。
また、富士山と山中湖の反射が生み出す景観美もこの大会ならでは。観光客に人気のある「花の都公園」付近や平野浜エリアが絶景スポットとして知られています。
西湖・竜宮祭:灯籠と彩り花火の幻想的コラボ
「竜宮祭(りゅうぐうさい)」は、例年8月2日に西湖で行われる幻想的なイベントです。
祭りの起源は水難事故の慰霊と安全祈願にあり、水面に浮かぶ数百の灯籠と夜空を彩る花火のコントラストが非常に美しく、厳かな雰囲気に包まれます。
花火は湖の中心から打ち上げられ、波の少ない西湖ならではの静寂と光のコラボレーションが楽しめます。
西湖周辺には、キャンプ場やリゾート施設などもあり、宿泊してゆっくりと撮影を楽しむのもおすすめです。
本栖湖・神湖祭:深い山間に響き渡る花火
「神湖祭(しんこさい)」は、例年8月3日に本栖湖で開催される、自然と調和したローカル色の強い花火大会です。
本栖湖は富士五湖の中でも最も透明度が高く、湖岸から山が迫る地形のため、花火の音が反響し、身体全体に響き渡る迫力が特徴です。
比較的観光客が少ない穴場の花火大会で、静かに花火を楽しみたい人にぴったりのイベント。
花火の打ち上げ数は控えめながら、「音と空気で感じる花火」の魅力を味わえます。湖畔沿いの遊歩道からの観覧がおすすめです。
参考記事「本栖湖の魅力や楽しみ方3選! イベントや観光スポットも紹介」→
精進湖・涼湖祭:神秘の湖に浮かぶ灯りの絶景
「涼湖祭(りょうこさい)」は、例年8月4日に開催される精進湖の花火イベントです。
精進湖は「子抱き富士」として有名な富士山ビュースポットで、ここでも富士山をバックにした花火が楽しめます。
見どころは、湖上に浮かぶ灯り(ボートの提灯やキャンドル)と花火の共演。幻想的な雰囲気に包まれた中で打ち上がる花火は、まさに秘境の絶景といえます。
アクセスがやや難しい場所にあるため、混雑を避けたい方やカップル・写真好きの旅人には特におすすめです。
冬こそ必見!河口湖冬花火

開催期間・見どころ
「花火=夏」というイメージが強いかもしれませんが、実は河口湖では冬にも花火大会が開催されていることをご存じでしょうか?
その名も「河口湖冬花火」。澄み切った冬の空気の中で打ち上がる花火は、夏とはまた違った幻想的な美しさを見せてくれます。
例年の開催予定は、1月中旬〜2月23日(祝日・富士山の日)までの毎週土曜・日曜と祝日。20時から約20分間にわたって花火が打ち上げられます。開催日は限定的ですが、富士山と冬の澄んだ空気に包まれた夜空、そして湖面に映る花火の共演は、訪れた人しか味わえない特別な光景です。
特に冬は空気中の水分量が少なく、花火の色がクリアに見えるため、写真や動画に残すにも最適なタイミングです。
夏の混雑に比べると観客数も落ち着いており、静かにゆったりと観覧できるのも冬花火の魅力です。
参考記事「河口湖冬花火 冬の夜空を彩る人気イベントをご紹介」→
防寒対策と撮影のポイント
冬花火を楽しむうえで欠かせないのが防寒対策です。河口湖エリアの夜は氷点下になることもあり、風が強まる日も少なくありません。快適に過ごすためのポイントを押さえておきましょう。
防寒対策のポイント:
・ダウンジャケットや中綿入りアウターでしっかり防寒
・足元から冷えるため、厚手の靴下+ブーツまたはスノーシューズを推奨
・レジャーシートの上に敷く断熱マットやブランケットもあると便利
・ホットドリンクなど体の中から温まるものの持参もおすすめ
撮影のコツ:
冬の花火は撮影にも絶好のチャンスです。以下のポイントを押さえておきましょう。
・三脚を使用してブレを防止
・スマートフォンの場合は、ナイトモード+タイマー撮影がおすすめ
・富士山と花火の構図を狙うなら、産屋ヶ崎や円形ホール周辺など北岸がベスト
・風の向きによっては煙が視界を遮ることもあるため、風下を避けた場所取りが重要
また、河口湖冬花火は雪景色との組み合わせも魅力。前日に雪が降った場合は、白銀の世界に映える花火が一層幻想的な雰囲気を演出します。
寒さを味方にすれば、静寂と美しさが融合する冬だけの特別な花火体験が待っています。夏とは一味違う感動を、ぜひ味わってみてください。
富士山・河口湖山開きまつり花火大会

開催時期と見どころ
「富士山・河口湖山開きまつり花火大会」は、毎年7月の第一土曜日に開催される富士山の山開きを祝う伝統行事の一環として行われる花火大会です。
このイベントは、富士登山シーズンの安全と成功を祈念するもので、地域住民から観光客まで多くの人々が集まります。河口湖の夏の始まりを告げる花火大会としても知られており、比較的小規模ながらも非常に趣のある雰囲気が魅力です。
見どころは、大池公園周辺から湖上へと打ち上げられる花火と、夕暮れに染まる富士山のシルエットが織りなす幻想的な光景。打ち上げ数は数百発程度と控えめですが、湖面に映り込む花火や山開きの儀式との連動など、他では味わえない演出が楽しめます。
参考記事「富士山の山開きはいつ?夏山登山や山開きのお祭りを楽しもう」→
観覧スポットとアクセス
この花火大会のメイン会場は河口湖大橋の南岸にある「大池公園」周辺です。地元の人々にも親しまれている公園で、花火を間近で見ることができる人気スポットです。打ち上げ場所が湖の沖合に設けられているため、視界を遮るものが少なく、どの方向からもきれいに観覧できます。
その他のおすすめ観覧スポットには以下のような場所があります。
観覧スポット | 特徴 |
大池公園 | メイン会場。露店やイベントブースが立ち並び賑やか。 |
畳岩エリア | 静かにゆったり花火を楽しめる穴場スポット。 |
八木崎公園 (河口湖ミューズ館周辺) | 湖畔沿いのベンチが整備されており、座っての観覧に最適。 |
なお、例年19時30分頃から一部道路で交通規制が実施され、20時に花火が打ち上がるスケジュールとなるため、18時までには現地到着を目指すとスムーズです。
打ち上げ場所から比較的近く、富士山と花火の両方を収められる絶景ポイントも多く存在するため、写真撮影を楽しみたい方にもおすすめの大会です。
花火大会をより楽しむための知識とトピックス

キッチンカー&周辺グルメ情報
河口湖の花火大会では、多くのイベント会場にキッチンカーや屋台グルメが出店され、花火の前後で地元の味覚や人気メニューを堪能できます。
特に人気のグルメとしては以下のようなものがあります。
メニュー例 | 特徴 |
富士桜ポークの串焼き | 地元ブランド豚の旨味が凝縮された肉厚の串焼き |
山梨名物「ほうとう」 | 熱々でボリューム満点。夜の冷え込みにもぴったり |
河口湖産の焼きとうもろこし | 甘みたっぷり高原野菜、香ばしさがクセになる人気の一品 |
フルーツスムージー | 山梨県産の桃やぶどうを使用したフレッシュなドリンクは夏にぴったり。 |
また、湖畔沿いのカフェや売店、レストランも営業しており、夕方には花火を待つ人々でにぎわいます。事前に予約ができる店舗や、テラス席のあるお店も狙い目です。
混雑回避・駐車場のポイント
花火大会当日は周辺道路や駅が非常に混雑します。スムーズに行動するためには、以下の対策が有効です。
混雑回避のポイント:
・17時前には現地入りを目指すと、比較的スムーズに移動可能
・帰りの切符やICカードへのチャージは事前に済ませておく
・徒歩圏外から来る場合は、シャトルバス情報を事前チェック
駐車場のポイント:
河口湖周辺には複数の臨時駐車場が開設されますが、すぐに満車になることも多いため、事前に把握しておきましょう。
駐車場 | 河口湖畔まで距離 |
富士河口湖町役場 | 徒歩約20分 |
湖南中学校駐車場 | 徒歩約15分 |
鐘突堂駐車場 | 徒歩約20分 |
美しい写真を撮るコツ
花火と富士山という最高の被写体が揃う河口湖では、誰でも映える1枚が撮れるチャンスがあります。スマホ撮影でも十分綺麗に撮れるので、ぜひ以下のポイントを押さえてみてください。
スマホ撮影のポイント:
・ナイトモードや長時間露光モードを使用
・タイマー設定で手ブレを防止
・横向き構図で湖面の反射もバランスよく撮影
一眼・ミラーレスの場合:
・三脚+レリーズ(またはセルフタイマー)を使用
・シャッタースピード:2~4秒、ISO100~200、F8前後が基本設定
・富士山を構図に入れるなら、産屋ヶ崎や河口湖円形ホール周辺が狙い目
また、風の流れや煙の方向も事前にチェックしておくことで、クリアな画を押さえやすくなります。
思い出を美しく残すことは、旅の満足度をさらに高める大きなポイント。
ぜひ、構図にもこだわって、一生モノの一枚を手に入れてください。
河口湖周辺で花火を満喫するために

7月の「山開きまつり花火大会」から、5夜連続の花火大会のフィナーレを飾る富士五湖最大規模を誇る「河口湖湖上祭」、そして澄んだ冬の空気に映える「河口湖冬花火」まで、シーズンを通して多彩な魅力が詰まっています。
また、山中湖・西湖・本栖湖・精進湖といった近隣エリアでも、それぞれに個性豊かな花火大会が行われ、連日のように違った風景と感動を味わえるのも、この地域ならではの楽しみ方です。
観覧スポット選びや防寒・混雑対策、写真撮影のポイントなどを事前に押さえておけば、より快適に、そして記憶に残るひとときを過ごせることでしょう。
特に河口湖エリアは、富士山との共演が生み出す壮大なスケール感と、湖面に映る花火の美しさが圧巻。
「一生に一度は見ておきたい花火」として、多くの人に強くおすすめできます。
今年の夏・冬は、ぜひ河口湖の花火で特別な思い出を作ってみませんか?
自然と文化が融合したその景色は、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。