日本一の高さを誇り、唯一無二の山容が美しい「富士山」。
世界中から多くの登山客が訪れる山であり、誰もが一度は登ってみたいと思うのではないでしょうか。
今回は、安心安全に富士登山を楽しむための知識や準備をご紹介します。基本的なことからわかりやすく解説しているので、特に富士山に初めて登る初心者の方におすすめです。
ぜひこの記事を参考にして、富士登山にチャレンジしてみてください。
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富士山はどんな山?

富士山は山梨県と静岡県にまたがる標高3776メートルの山です。
富士山一帯には青木ヶ原樹海や富士五湖など豊かな自然が広がっており、貴重な動植物の宝庫として知られています。
また、古くから信仰や芸術の対象になってきたため歴史的な価値も高く、2013年には世界文化遺産に登録されました。
富士山には多彩な楽しみ方があり、登山はもちろん観光にも人気です。
山梨県側の登山口である富士スバルライン五合目をはじめ、富士山の観光スポットは国内外の観光客で賑わっています。

富士山の4つの登山ルート 初心者におすすめのルートは?

富士山には、山梨県側の「吉田ルート」、静岡県側の「富士宮ルート」、「御殿場ルート」、「須走ルート」の4つの登山ルートがあります。
それぞれ距離や所要時間など難易度が異なるため、初心者でも登りやすいルートを選んで、富士登山を成功させましょう。

吉田ルート

コースタイム:登り6時間 下り4時間

吉田ルートは全登山者の約60%が利用している人気の登山ルートです。
他のルートに比べて緩やかで歩きやすいこと、岩場が少なく整備された部分が多いことから初心者でも登りやすいルートとして知られています。森林限界を超えると、河口湖や山中湖など富士五湖一帯ができる絶景登山コースです。
登山口である富士スバルライン五合目からスタートし、六合目までは緩やかな斜面を下っていきます。六合目以降は急な斜面をジグザクに登っていき、岩場も所々出現します。
七合目から九合目付近までは山小屋が多く、宿泊や休憩のほか、売店を利用することもできます。
吉田ルートは4つのコースの中で最も山小屋が充実しており、体力に自信がない初心者でも山小屋に宿泊したりこまめに休憩を取りながらゆっくりとしたペースで登りやすいので安心です。
ただし、吉田ルートは登山道と下山道が分かれており、下山道では須走ルートとの合流地点で道を間違える登山者が続出しています。地図や標識をしっかりと確認しながら正しいルートで下山しましょう。
登山上級者であれば日帰り登山も可能ですが、大変混雑するルートなので、予想以上に時間がかかることもあります。山小屋を利用して泊りがけの登山をおすすめします。

吉田ルートについての詳細はこちらの記事をご覧ください。
「富士山吉田ルートを紹介」

富士宮ルート

コースタイム:登り5時間 下り3時間

富士宮ルートは4つのルートの中で最短・最速の登山ルートです。吉田ルートに次ぐ人気を誇り、初心者の利用も多くなっています。
新幹線の駅から直通のバスが出ているため、関西や東海地方からのアクセスがよい点も人気の理由の1つです。また、眼下に広がる駿河湾や伊豆半島を望みながら登山できるところもポイントです。
スタート地点は標高約2400mの富士宮口五合目。
六合目から本格的な登りが始まり、砂利の急登が続きます。
七合目から八合目にかけては岩場が多くなり、階段状に整備された登山道を進んでいきます。
九合目を過ぎると山頂が確認できるようになり、岩がゴロつく斜面を登っていきます。
合目ごとに山小屋があるほか、八合目には救護所も設置されているため、初心者でも安心して登山しやすいルートと言えるでしょう。
登山道と下山道は同じルートを辿ります。迷いにくいですが、登山者と下山者で混雑することも多々あるので、注意が必要です。
最短・最速で難易度が低いように思うかもしれませんが、短い距離で標高を稼ぐため全体的に傾斜が急で体への負担が大きいルートです。標高が上がるペースも速いため、高山病のリスクも小さくありません。吉田ルートに比べるとやや難易度は高めです。

須走ルート

コースタイム:登り6時間 下り3時間

須走ルートは豊かな自然と下山時の「砂走り」が楽しめるルートです。山小屋が少なく岩場も多いため登山中級者~上級者向けと言えるでしょう。初心者にはあまりおすすめできません。

登山道は標高約2000mの須走口五合目から始まります。六合目までは緩やかな樹林帯を進んでいきます。
木々や草花にあふれる自然豊かな環境で、樹木が日差しを遮ってくれるため日中でも快適に歩くことができます。
六合目を過ぎると視界が開け、山頂を見上げながらだんだんと急になる斜面を登っていきます。
八合目を過ぎて本八合目で吉田ルートと合流し、山頂へと至ります。
須走ルートならではの魅力の1つが「砂走り」です。下山専用ルートの七合目付近から始まり、豪快に砂の斜面を駆け下りていきます。この際、砂ぼこり対策が必要です。
標高差が大きく難易度は高めですが、人が多いルートを避け、静かな登山を楽しみたい登山経験者にはおすすめのルートです。

御殿場コース

コースタイム:上り7時間 下り3時間

御殿場ルートは、4つのルートの中で最も難易度が高く、利用者が少ない登山道です。
距離が長く、標高差が大きいため、体力的な負担が大きいことに加え、山小屋やトイレが少なく、休憩や宿泊がしにくい点も注意が必要で、初心者は避けたほうがいいルートといえるでしょう。
ただ、混雑を気にせず静かに登山できるところや、周囲を遮るものがない雄大な景観が登山上級者から人気を集めています。
御殿場ルートの登山口は御殿場口新五合目です。
五合目とは名ばかりで、標高は1500m足らず。山頂との標高差は約2300メートルです。七合目までは緩やかな砂利の道を進んでいきます。
この間、山小屋・トイレはほとんどなく、樹木も全くないため、日差しや風から身を守るものはありません。水や軽食の購入、トイレは登山口から約10分歩いたところにある「大石茶屋」で済ましておきましょう。
七合目からは山小屋が数軒あり、八合目を過ぎると、岩場の急斜面を上っていきます。鳥居をくぐって頂上に到着です。
下山道は七合目までは登山道と同じ道です。それ以降は下山専用の道を進みます。
途中、砂利道を駆け降りる「大砂走り」を通ります。須走ルートと同じく、砂の斜面を豪快に駆け降りるスリルやスピード感を楽しむことができます。
登山経験が豊富で体力に自信のある上級者におすすめのコースです。

富士登山ができる期間 山開きはいつ?

富士山は1年中登れるわけではありません。雪解けが進み、気候が安定する夏季のみ開山され、登山が可能になります。
登山できる期間をしっかりと確認し、登山計画を立てましょう。

登山ができる期間は7月8月9月

登山ができる開山期間は山梨県側と静岡県側で異なります。
山梨県側の吉田ルートは例年7月1日に、静岡県側の3ルートは例年7月10日に山開きが行われ、通行できるようになります。閉山はすべてのルート共通で9月10日です。
ただし、天候や残雪の状況によって開山・閉山の時期が前後する可能性があります。開山時期は毎年6月に正式発表されますので、富士登山の計画を立てる際には事前に情報を確認しておきましょう。
開山期間以外の登山は非常に危険で、経験豊富な登山者でも命を落とすことがあります。初心者に至ってはもってのほかです。富士登山は必ず開山期間中に行うようにしてください。

富士山の山開きやそれに関連するイベントについてはこちらの記事で紹介しています。
「富士山の山開きはいつ?夏山登山や山開きのお祭りを楽しもう」

登山シーズンにはマイカー規制を実施

富士登山シーズンには、麓から登山口に向かう道路でマイカー規制が実施されます。
4つの登山ルートのうち、御殿場ルート以外の3つで規制が実施され、マイカーの通行ができなくなります。
いずれも麓の駐車場にマイカーを駐車して、シャトルバスを利用してそれぞれの五合目に向かいます。

山梨側では富士スバルラインで規制を実施

富士スバルラインは山梨県の富士北麓と富士スバルライン五合目(吉田口五合目)を結ぶ有料道路です。
基本的に1年を通して通行することができますが、登山シーズンの7月から9月にはマイカー規制が実施されます。
富士スバルラインは登山だけでなく五合目観光などにも利用される道路です。
道中、絶景ポイントが多数あり、登山者以外でも楽しめる道路です。

富士スバルラインについてはこちらの記事で紹介しています。
「富士スバルライン/富士山有料道路」

吉田ルート以外にも富士宮ルートの「富士山スカイライン」、須走ルートの「ふじあざみライン」でマイカー規制が行われます。
自分が利用するルートの規制情報を事前にチェックし、時間に余裕をもって登山口にたどり着けるようにしましょう。

詳細については富士登山オフィシャルサイトをご覧ください。
「富士登山オフィシャルサイト アクセス情報・マイカー規制」

富士山パーキング 規制時の指定駐車場

富士スバルライン規制時には麓の「富士山パーキング(旧富士北麓駐車場)」が指定駐車場として開放されます。
富士山パーキングには五合目に向かうバスの乗り場があるほか、観光案内所とトイレも併設されていて便利です。

富士山パーキング

  • 住所 山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-84
  • TEL 0555-72-9900
  • 営業時間 4月1日~11月30日 9:00~17:00 ※マイカー規制中は24時間、観光案内所は18時までの営業
  • 駐車料金 マイカー規制期間中のみ自動車1台1回につき1,000円(二輪自動車125cc超を含む)その他期間は無料
  • 施設案内 駐車場(駐車台数1,400台)、観光案内所、トイレ
  • アクセス 中央自動車道河口湖ICより約4分 東富士五湖道路富士吉田ICを降りてすぐ
  • WEB https://www.fujisanparking.jp/

富士登山に必要な装備とトレーニング

富士登山を安全に楽しむためには適切な装備と事前のトレーニングが不可欠です。
山の上の過酷な環境に耐えられるよう、必要な装備をあらかじめ用意し、十分に体力をつけておくことが、登頂を成功させるカギになります。

登山に必要な装備や持ち物 初心者は準備を入念に!

富士山は夏場でも気温が低く、麓と山頂の気温差は約20度にもなります。
7~8月の平均気温は五合目で15度前後、山頂では5度前後です。風が強いと体感気温はさらに下がるので、防寒対策は必須です。
一方で、晴れた日は長時間歩いていると暑く感じることもあります。
速乾性の下着の上に重ね着をして、気温や天候に応じて調整しやすい服装を心がけましょう。

【基本的な服装】
ハイカットかミドルカットの登山靴、長袖Tシャツ、長ズボン、厚手の靴下、速乾性の下着、着脱しやすい防寒着、帽子、手袋、登山用のザック(リュック)、タオル

山の天気は非常に変わりやすく、独立峰である富士山は特に変化が大きいことで知られています。
急に雨が降ってきたり、急に気温が下がったりしたときのために、防寒着に加え、雨具を準備しましょう。
また、体力を著しく消耗する登山では、水分補給・栄養補給が欠かせません。飲み物は余裕をもって約2リットル、ビスケットやゼリーなど行動食も多めに持っていきましょう。
山小屋はホテルのようにアメニティが豊富に準備されていません。歯ブラシやウェットティッシュなどを用意して、山の上でも快適に過ごせるよう工夫しましょう。

【必須の持ち物】
レインウェア、厚手の防寒着、着替え、ヘッドライト、飲み物、ビスケットやゼリーなどの行動食、現金(小銭も必須)、携帯電話、腕時計、保険証などの身分証明書、ごみ袋、日焼け止め、歯ブラシセット・ウェットティッシュなど衛生用品

山小屋での宿泊は基本的に雑魚寝です。小屋にもよりますが、就寝時にプライベートな空間は少ないと言っていいでしょう。
長時間歩いて疲れているとはいえ、隣の登山者のいびきが気になって眠れないということもしばしば。ぐっすりと眠り体力を回復させるために、耳栓の持参をおすすめします。
トレッキングポールは下りの際に特に役立ちます。下りは息は上がりませんが、膝やつま先に負担がかかり、足がつらくなってきます。そのつらさを軽減させることができるので、富士登山におすすめのアイテムです。
また、落石対策としてヘルメットを持っていくと安心です。

【あれば便利な持ち物】
トレッキングポール、携帯用バッテリー、サングラス、ヘルメット、耳栓(山小屋での就寝時用)

登山用品には高価なものが多く、必要なものを一からすべて購入すると大きな費用がかかります。
金銭面で厳しいと感じる方は登山用品のレンタルがおすすめです。
河口湖駅前や富士スバルライン五合目など、富士登山の拠点となる場所にはレンタルショップがあるほか、郵送でレンタル品を届けてくれるウェブサービスも充実しています。ぜひ活用してみてください。

富士登山に最適な服装や持ち物についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
「富士山の登山に最適な服装は? 富士登山するなら知っておきたい装備」

事前にトレーニングをして体力をつけよう

初心者の富士登山に重要なのが事前に体力をつけるためのトレーニングです。
普段からウォーキングや軽い登山など有酸素運動に加え、足の筋力を高めるスクワットなども効果的です。
同時に登山前はしっかりと睡眠と食事をとり、体調を整える必要もあります。
体力不足や体調不良の状態で富士登山に挑んでしまうと、ケガや高山病のリスクが高まります。
途中でリタイアするはめにならないよう、万全なコンディションで登山しましょう。

事前のトレーニングとして特におすすめなのが、富士山周辺の低山に登ることです。
山梨県南部にある御坂山系などは富士山の眺望がすばらしく、登山道もよく整備されているので、初心者のトレーニングに最適です。
富士山に登る前に富士山の雄大な景色を眺めて、「あの頂に立つんだ」とモチベーションを上げていきましょう。

初心者におすすめの登山計画

装備や体力に加え、適切な登山計画を立てることが登頂成功を左右します。
初心者でも安全かつ楽しく富士登山しやすいプランをご紹介します。

吉田ルートの利用がおすすめ

吉田ルートは比較的傾斜が緩やかで岩場が少なく、山小屋やトイレが充実しており、初心者が安心して登山できる環境が整っています。
多くの登山者が利用し混雑しますが、吉田ルートの利用をおすすめします。

富士登山にかかる時間は?何日かかる?

吉田ルートの標準タイムは登り6時間、下り4時間です。
ただし、個人の体力や気象条件、混雑状況によってかかる時間は変わってくるため、あくまでも目安として考えておいたほうがよいでしょう。

時間通りに歩くことができれば早朝から登り始めて夕方下りてくるということも可能ですが、初心者は標準タイムよりも長くかかる可能性が高く、時間に余裕を持った登山計画を立てる必要があります。
推奨されているのは1泊2日の登山スケジュールです。具体的なモデルプランをご紹介します。

【1日目】
10:00 富士山パーキングよりシャトルバスに乗って出発
10:50 富士スバルライン五合目到着 高度順応・出発準備・昼食・入山手続き
12:00 登山開始
16:00 八合目山小屋到着
     夕食
     就寝
【2日目】
0:15  起床
0:45  山小屋出発
4:45  吉田・須走ルート山頂到着
      ご来光を見ながら朝食
5:15  山頂出発
6:15  剣ヶ峰(3776m地点)到着
7:15  吉田・須走ルート山頂到着 下山開始
11:00  富士スバルライン五合目 到着
11:30  シャトルバス乗車 五合目出発
12:30  富士山パーキング到着

1泊2日にすることで、時間に余裕を持ったスケジュールで登山を進めることができ、富士山の火口を一周する「お鉢巡り」などプラスアルファの楽しみ方もできます。
無理なペースで歩く必要がないため体力的な負担を軽減できるのはもちろん、高山病のリスクを減らせます。また、休憩したり服装を変えたりする時間も作りやすくなるので、天候や体調の変化にも臨機応変に対処できます。

高山病には要注意

高山病は血液中の酸素が欠乏することで発症する病気で、富士登山における大きなリスクの1つです。
症状には頭痛、疲労、吐き気や食欲不振などがあり、標高3000mを登ると、およそ40%の登山者に何らかの症状が現れるとされています。
吉田ルートには救護所が数か所あり、高山病の治療を受けることは可能ですが、発症を防ぐことが最も重要です。
高山病対策として有効なのは急激な高度上昇を避け、体を徐々に高度に慣らすことです。
登山前は五合目で1時間ほど滞在し、登山中はゆっくりとしたペースで歩き、こまめに休憩をはさみましょう。
体力がある人でも高山病にかかるリスクはあります。登山初心者の場合は、体力に自信があってもゆっくりと登ることをおすすめします。
また、山小屋に到着した際はすぐに休んだり寝たりすると高山病を発症しやすくなるため、体操や散策などである程度体を動かしたあとに休みましょう。
さらに、水分を摂取することも重要です。水分補給を怠ると高山病だけでなく脱水症状にもつながるので、飲料は常に携帯しましょう。

ツアーに参加すれば初心者でも安心

初心者はツアーに参加することで、より安心して登山を楽しめます。
ツアーでは経験豊富なガイドが同行することが多く、適切なペース配分や登り方を教えてくれるため、初心者にはぴったりです。
また、入山手続きや山小屋の手配もサポートしてくれるツアーもあるため非常に便利です。

「初心者だけでは何かあった時に心配」
「ソロ登山は不安」

そんなときには登山ツアーへの参加をおすすめします。

富士登山のルール

登山ルールやマナーをしっかりと守ることで、様々なリスクを減らし、登頂成功率をあげることができます。どんなルールがあるのかを確認していきましょう。

2024年は入山規制を実施 費用はいくらかかる?

山梨県、静岡県側の全ルートにおいて、2024年の登山シーズンより登山者の事前登録や山小屋宿泊予約の確認などが実施されます。
静岡県側の3ルートについては強制力のある規制は行われませんが、山梨県側の吉田ルートでは、16:00~翌日3:00まで五合目にある登山道の入口ゲートを閉鎖し、山小屋宿泊者等以外は夜間者の通行規制を実施します。
また、1日の登山者が4,000人に達した際にも登山道が閉鎖されます。
さらに、登山道の通行料(事前予約可)の徴収も実施され、1人2,000円が必要になります。
登山協力金(任意)1,000円と合わせて最大3,000円の費用がかかりますのでご注意ください。

富士登山を計画されている方は「富士登山オフィシャルサイト」や両県のホームページなどで詳細を確認することをおすすめします。
「富士登山オフィシャルサイト」2024年の対応についてはこちらから

山小屋を予約して弾丸登山はやめよう

山小屋を予約せず、徹夜で登山する「弾丸登山」は禁止されています。
弾丸登山は高山病や低体温症の危険性が高く、滑落のリスクも大きくなります。
ご来光を見るために夜間に登山する場合は、山小屋を予約し、前日から登り始めることがルールです。
自分の命を守るためにも、周囲に迷惑をかけないためにも、ルールをしっかりと守り登山しましょう。

登山の前後におすすめのレジャースポット

富士登山の前後に立ち寄りたい富士五湖エリアのレジャースポットや富士山周辺の観光ツアーをご紹介します。

富士緑の休暇村 富士山麓の宿泊施設

富士登山の前後には「富士緑の休暇村」での宿泊がおすすめです。
富士山パーキングから車で約15分の距離にあり移動しやすいため、登山の前後でしっかりと休息を取ることができ、安心して登山に臨むことができます。
大浴場や食堂、一部のお部屋からは富士山の雄大な景色を楽しむことができ、料理や部屋の広さなどを選べる様々な宿泊プランが用意されているので、登山だけでなく観光を楽しみたいときにも使いやすい宿泊施設です。

富士緑の休暇村

  • 住所 山梨県南都留郡鳴沢村字ジラゴンノ8532-5
  • TEL 0555-85-2236
  • 駐車場 普通車130台
  • アクセス
  • 【車】中央自動車道河口湖ICから車で約10分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅よりバスで約20分(無料送迎バスあり)
  • URL https://www.kyukamura.jp/

富士眺望の湯ゆらり 登山後の疲れを癒す絶景温泉

富士登山のあとの疲労回復には日帰り温泉施設「富士眺望の湯ゆらり」がぴったりです。
全16種類のお風呂があり、霊峰露天風呂とパノラマ風呂からは富士山を眺めることができるほか、富士山の溶岩洞窟をモチーフにした洞窟風呂や低温サウナの蒸し風呂などユニークなお風呂もあります。
汗を流してリフレッシュしたあとは、併設の食事処ふじざくらで地元グルメを堪能してはいかがでしょうか。
山梨の郷土料理「ほうとう」や山梨のブランド豚「富士桜ポーク」のとんかつなどを食べることができ、登山後のエネルギー補給にも利用できます。

富士眺望の湯ゆらり

  • 住所 山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
  • TEL 0555-85-3126
  • 営業時間 10:00~21:00(土日祝は~22:00)
  • 定休日 無休
  • 料金 大人10:00~19:00:平日1400円 土日祝1700円 19:00~:平日1200円 土日祝1500円
       子供(4歳~小学生)平日750円 土日祝800円
  • 駐車場 無料(130台)
  • アクセス
  • 【車】中央自動車道河口湖ICから20分
  • 【公共交通機関】富士急行河口湖駅よりバスで約20分(無料送迎バスあり)
  • WEB https://www.fuji-yurari.jp/

富士観光トラベル 富士山の観光ツアーをご用意

富士山に行きたいけど「体力的に富士登山は難しい」という方は富士五湖周辺の観光ツアーに参加してみるのも1つの手です。
河口湖駅前にある富士観光トラベルでは、富士山の魅力をいろいろな角度から堪能できる日帰りツアーをご用意しています。
富士山の大自然に触れたいなら「青木ヶ原樹海ショートハイキング」、より近くで富士山を眺めたいなら「富士山五合目と奥庭散策タクシーツアー」、富士山のパワースポットを巡りたいなら「開運サイクリングツアー」など、地元ガイド付きの多彩なアクティビティツアーがありますので、ぜひ参加してみてください。

富士観光トラベル

  • 住所 山梨県南都留郡富士河口湖町船津3644-1
  • TEL 0555-73-1391
  • 営業時間 9:00~18:00
  • 定休日 年中無休(冬場は土日祝休み)
  • 駐車場 なし
  • アクセス 河口湖駅前より徒歩1分
  • URL https://www.fujikanko-travel.jp/jp

時にはあきらめる勇気を

初心者の富士山登山成功率は50%~70%といわれています。
富士登山は、入念な準備を行い、計画をしっかりと立てたとしても、天候や体調次第で登頂できない可能性もあるチャレンジです。

「せっかく五合目まで来たから」
「せっかく途中まで歩いてきたから」

そんな気持ちでなかなか登頂をあきらめきれず、命にかかわる事態が発生することも少なくありません。
きれいな景色や達成感よりも大事なのは「自分の命」です。
命があればまた登りに来ることはできます。
絶対に無理をせず、時にはあきらめる勇気を持って富士登山に挑みましょう。

関連施設

富士緑の休暇村

富士緑の休暇村

富士山観光の拠点としてご利用いただける大型宿泊施設。人工芝グラウンド2面をはじめ、体育館やフットサルコート、セミナー室を完備した総合レクリエーション施設として合宿や各種研修などに利用できます。河口湖方面にも本栖湖方面にもアクセス抜群です。

富士眺望の湯ゆらり

富士眺望の湯ゆらり

眼前に広がる雄大な富士山の眺めを楽しめる日帰り温泉です。開放感抜群の「霊峰露天風呂」や溶岩洞穴を模した「洞窟風呂」など、富士山の眺望と趣向を凝らした16種類のお風呂が楽しめます。

富士観光トラベル

富士観光トラベル

富士山の自然や文化に触れ、誰でも気軽に参加できる体験型日帰りツアーを毎日開催。より便利に富士五湖での観光を楽しんでいただくよう「ふじてんバスツアー」をはじめ、楽々タクシープラン、お荷物預かりサービスなど様々なサービスを取り扱っています。

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