夏休みの旅行先を探しているなら、日本の象徴である富士山とその麓にある富士五湖エリアはいかがでしょうか。
登山はもちろん、湖畔でのアクティビティや季節限定のイベント、大自然と触れ合える体験が盛りだくさん。
さらに、地元グルメやフルーツ狩り、絶景温泉まで楽しめる旅先です。
本記事では、「富士山周辺で過ごす夏休み」というテーマに合わせて、初心者でも安全に楽しめる富士登山情報から、家族旅行やカップル向けの観光スポットやイベント情報などをご紹介します。
富士山周辺でしか味わえない夏の魅力を、あなたの旅行計画に取り入れてみませんか?
この記事を読めば、夏の富士山周辺観光がもっと充実して楽しいものになるはずです。
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夏の富士山の魅力とは?

山梨県と静岡県にまたがり、それぞれのエリアやスポットから様々な表情を見せてくれる富士山。夏の富士山周辺は、日本の自然美とアクティビティの宝庫です。
標高3,776mを誇る日本一の山「富士山」は、毎年7月上旬〜9月上旬の夏山シーズン限定で富士登山が解禁されます。この時期の富士山の気候は比較的安定しており、山梨県側の吉田ルートは登山道や山小屋、トイレなどの設備は充実しているため、初心者からベテランまで多くの人たちが富士登山を楽しみます。
また、登山だけではなく、富士山五合目からの景色や富士五湖周辺のリゾートエリア、花火大会などの夏限定イベントも行われ見どころが満載。河口湖・山中湖・本栖湖などの湖畔では、水上アクティビティやキャンプが楽しめ、涼しい高原の気候で避暑地としても人気があります。
さらに、例年7月1日に行われる富士山開山の儀式や、8月下旬に行われる富士山のお山じまいを告げるお祭り「吉田の火祭り」など、富士山信仰と地域文化が融合した伝統行事も夏休みシーズンならでは。自然・文化・体験型の観光資源が一挙に楽しめるのが夏の富士山の魅力です。
富士山は「登る」だけでなく、「見て」「遊んで」「癒やされる」夏のオールインワン観光スポット。家族連れでもカップルでも、一人旅でも、夏の富士山には誰もが満足できる体験が待っています。

参考記事「富士五湖で過ごす夏!涼を満喫できるおすすめ避暑地ガイド」→

富士山登山を満喫するために知っておきたいポイント

富士山登山は、日本の夏を代表するアクティビティのひとつです。
しかし、日本一の標高を誇り天候の変化も激しいため、事前の準備やルールの把握が欠かせません。ここでは、登山道の違いや交通規制など、登山をより安全に楽しむための重要な情報を紹介します。

参考記事「子連れで富士登山を成功させるための総合ガイド」→

登山道ごとの特徴と入山規制

富士山には主に4つの登山ルートがあります。それぞれの特徴を把握して、自分に合ったルートを選ぶことが登山成功のカギです。

登山道所在地特徴難易度
吉田ルート山梨県山小屋・救護所が多く、初心者におすすめ★★☆☆☆
富士宮ルート静岡県山頂までの距離が最短、景色が開けている★★★☆☆
御殿場ルート静岡県距離が長く、体力に自信がある方向け★★★★☆
須走ルート静岡県森林帯の変化が楽しめる、下山の砂走りが人気★★★☆☆

山梨県の吉田ルートは登山者の約6割が利用する定番ルートで、初心者や家族連れでも安心できるインフラが整っています。
しかし、2024年以降は登山客の集中と自然環境保護のため、すべてのルートで入山規制が実施されており、吉田ルートでは通行料の徴収や山小屋宿泊者等を除き夜間の通行規制、14:00~翌日3:00まで登山道の入口ゲート閉鎖などを行います。
富士登山を計画されている方は「富士登山オフィシャルサイト」や両県のホームページなどで詳細を確認することをおすすめします。

富士登山オフィシャルサイト「2025年 富士登山をされる全ての方へ」→

マイカー規制

富士登山シーズン中の混雑・環境保護対策として、富士山五合目へ通じる道路ではマイカー規制も実施されます。規制期間中は、指定の駐車場に車を停め、シャトルバスやタクシーを利用する必要があります。
主に規制対象となるのは以下のルートです。

規制区間期間(例年)乗り換え駐車場
富士スバルライン(吉田ルート)7月上旬~閉山まで富士山パーキング
富士山スカイライン(富士宮ルート
7月上旬~閉山まで水ヶ塚駐車場
ふじあざみライン(須走ルート)7月上旬~閉山まで須走多用途広場

登山道と交通手段の選択次第で、富士山登山はより快適で安全になります。最新の交通規制情報は、山梨県・静岡県の公式観光サイトで必ず確認しましょう。

富士山パーキング

  • 住所:山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-84(東富士五湖道路富士吉田IC東隣)
  • TEL:0555-72-9900
  • 施設案内:駐車場(駐車台数1,400台)、観光案内所、トイレ
  • 営業期間:4月1日~11月30日 9:00~17:00
  • ※マイカー規制中は24時間、観光案内所は18:00まで
  • 駐車料金:マイカー規制期間中のみ自動車1台につき1,000円/回(二輪自動車125cc超を含む)

関連施設

富士山パーキング

富士山パーキング

富士登山シーズンのマイカー規制期間中、富士山五合目へ向かうシャトルバスに乗り換えるための大型駐車場です。オフシーズンには、富士山を望む芝生広場で様々なイベントや催し が開催されます。

富士山麓で楽しむ夏のイベント

富士山麓エリアでは、夏ならではの風情や地域の伝統を感じられるイベントを夏休み期間に開催しています。伝統・自然・感動が詰まったイベントの宝庫で、訪れるタイミングを合わせれば特別な体験ができるチャンスに出会えるでしょう。
自然とのふれあいや地元文化を体感できるイベントは、夏休みの思い出作りにもぴったりです。家族連れからカップルまで楽しめる注目のイベントをご紹介します。

参考記事「富士五湖の夏のイベント【2025年6月~8月】」→

富士山開山前夜祭・吉田の火祭り

富士山の夏は「山開き」から始まります。山梨県側で毎年6月30日に行われる「富士山開山前夜祭」では、富士山の安全を祈願する神事とともに、五合目までの登山道が開通します。登山者にとっては、一年の始まりとも言える重要な日です。
一方、「吉田の火祭り」は毎年8月26日・27日に山梨県富士吉田市で開催される伝統行事。高さ3mを超える松明が90本以上並び、街中が幻想的な火の海に包まれる荘厳な光景は圧巻です。
この祭りは、富士山の神様を鎮めるための宗教的意味合いを持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
幻想的な火のゆらめきと伝統行列は、富士山の信仰文化を深く知る絶好の機会です。

参考記事「富士山の山開きはいつ?夏山登山や山開きのお祭りを楽しもう」→

富士五湖の花火大会

夏の夜を彩る花火大会も富士山麓の風物詩です。
富士五湖エリアでは、例年8月1日~5日の5日間、それぞれの湖で花火大会が開催されます。山中湖報湖祭(8月1日)や西湖竜宮祭(8月2日)など、富士五湖それぞれで個性豊かな演出にあわせて打ちあがる花火は必見です。
特に最終日を飾る「河口湖湖上祭」(8月5日開催)は、約1万発の花火が湖面と夜空を同時に照らすスケール感で有名。湖畔沿いから見る打上花火は、富士山のシルエットとのコントラストが美しく、毎年多くの観光客で賑わいます。
花火のほかに夜店での買い物や同時開催される様々な催しとあわせて楽しめば、旅先ならではの体験になるでしょう。

参考記事「河口湖花火の魅力を徹底解説!富士山を彩る迫力の大会情報」→

富士山の自然に囲まれてかぶと虫狩り体験

子どもに大人気の「かぶと虫狩り体験」は、河口湖にあるテーマパーク「富士すばるランド」で夏休み限定で開催されます。網を持って森に入り、実際にカブトムシを探す体験は、自然とのふれあいと探検気分を味わえる貴重な思い出になります。

家族で遊ぶテーマパーク「富士すばるランド」についてはこちら→

河口湖で楽しむハーブフェスティバル

夏の河口湖で特に人気のイベントが、「河口湖ハーブフェスティバル」です。毎年6月下旬〜7月中旬にかけて、河口湖の南北に位置する大石公園と八木崎公園で開催され、ラベンダーが一面に咲き誇る光景は圧巻。特に大石公園から望む富士山とラベンダー畑の組み合わせはSNSでも話題になる絶景です。
イベント会場には、ハーブ関連のグッズや地元の特産品、軽食なども充実しており、ラベンダーの香りに包まれながらゆったり楽しめます。

参考記事「河口湖のラベンダー 見頃時期やイベント情報を紹介!」→

富士五湖エリアのおすすめスポット

富士山の北麓に広がる富士五湖エリア(河口湖・山中湖・本栖湖・西湖・精進湖)は、それぞれが個性豊かな観光スポットです。
ここでは、特に夏に訪れたい自然と調和したスポットやアクティビティをピックアップしてご紹介します。

山中湖で体感するアクティビティ

山中湖は、富士五湖の中で最も面積が広く、様々な水上アクティビティを楽しめるスポットとして知られています。夏の人気はカヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)、バナナボート体験などの湖上アクティビティ。湖上から富士山を仰ぐ体験は、まさに非日常の世界です。
富士観光トラベルでは、夏期限定で愛犬も一緒に参加可能な「プライベートSUP体験」のアクティビティツアーを催行しています。1日1組限定で、選任のインストラクターがレベルに合わせてレクチャーしてくれるので、初心者でも気軽に参加することができます。

「富士観光トラベル」のアクティビティツアーについてはこちら→

また、「山中湖交流プラザきらら」では、音楽フェスやマルシェなど季節ごとのイベントも開催されていて、家族連れでもカップルでも一日中遊べるスポットとなっています。
湖畔にはレンタサイクルショップも多数あり、涼しい風を感じながらサイクリングを楽しむのもおすすめです。

富士観光トラベル

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津3644-1
  • TEL:0555-73-1391
  • 営業時間:9:00~18:00
  • 定休日:不定休
  • 駐車場:なし
  • アクセス:
  • 【車】中央自動車道河口湖ICから車で約5分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅より徒歩3分

本栖湖・精進湖の絶景フォトスポット

本栖湖や精進湖、西湖は、河口湖や山中湖と比べて観光地化されておらず、静かで神秘的な雰囲気が魅力のエリアです。
旧千円札の裏面に描かれている富士山のモデル地として知られる本栖湖の「中ノ倉峠展望地」からの眺めは絶景そのもの。比較的風が穏やかな早朝には、水面に逆さ富士が映り込むこともありフォトグラファーに人気です。
精進湖は、手つかずの自然が残り、富士山とその手前にある大室山が重なる「子抱き富士」の絶景が見られる場所として知られています。混雑が少なく、静かな時間を過ごしたい人にはうってつけのスポットです。
富士五湖それぞれに違った魅力があり、1日では回りきれないほど見どころが満載。時間に余裕がある方は、ぜひ複数の湖をめぐって、それぞれの表情を楽しんでみてください。

参考記事「千円札の富士山を見に本栖湖へ行こう!」→

参考記事「精進湖の富士山と周辺観光を紹介」→

富士山麓でアクティブに遊ぶ!テーマパーク&アウトドア

富士山のふもとには、雄大な自然のほかに、家族や友人と楽しめる多彩なエンタメ施設やアウトドアスポットが点在しています。スリル満点の「富士急ハイランド」や、自然体験が豊富な「富士山こどもの国」なども人気ですが、涼しい高原でのアクティビティや、静かな森に囲まれたキャンプ施設、動物とのふれあえるテーマパークなど、さまざまなレジャーが楽しめます。
ここでは、富士山麓で夏を満喫できる注目のスポットをご紹介します。

ふじてんリゾート

冬はスキー場として有名な「ふじてんリゾート」ですが、夏は様々なアウトドアスポーツが楽しめるアクティビティパークとして営業しています。
標高1,300mの高原に広がる施設では、涼しい気候の中でマウンテンバイクやアウトドアスポーツが楽しめます。
人気のマウンテンバイクエリアでは、初心者コースから上級者向けトレイルまで整備されており、本格的なダウンヒルライド体験が可能です。ヘルメットやプロテクター、レンタルバイクもあるので、手ぶらでも安心して参加できます。
また、マウンテンボードや、日本では珍しいポッカールといったアウトドアスポーツは小さな子どもでに楽しむことができますので、家族でアクティブに過ごすのに最適なスポットです。

富士山のスキー場「ふじてんリゾート」についてはこちら→

ふじてんリゾート

  • 住所:山梨県南都留郡鳴沢村字富士山8545-1
  • TEL:0555-85-2000
  • 営業期間:5月上旬~11月初旬まで
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:木・金曜日(スポーツにより異なる)
  • 駐車場:夏期営業期間のみ無料
  • アクセス:
  • 【車】中央自動車道河口湖IC車で約20分
  • 2025年夏季営業についてのご案内:https://www.summer.fujiten.net/news/2025summer0418/

キャンプあかいけ

「キャンプあかいけ」は、精進湖の近くにある富士山青木ヶ原樹海に囲まれたキャンプ場です。区画されたオートサイトと自由に場所を選べるフリーサイトの両方があり、どこも木々に囲まれていて夏でも日差しを遮ってくれるほか、静かで落ち着いた雰囲気の中プライベート感あふれるキャンプ体験が可能です。
広大な敷地内には合計130の多種多様なサイトがあり、レベルやタイプを問わず幅広いキャンパーに親しまれています。レンタル品も充実しているので初心者でも利用しやすいのがうれしいポイント。一部のフリーサイトでは、8:30~のアーリーチェックイン、16:30までのレイトチェックアウトが無料で利用できるのも魅力のひとつです。

富士山・富士五湖のオートキャンプ場「キャンプあかいけ」についてはこちら→

キャンプあかいけ

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町精進550-127
  • TEL:0555-87-2885
  • 営業期間:4月下旬~11月中旬
  • チェックイン:オートサイト13:00~、フリーサイト8:30~
  • チェックアウト:オートサイト11:00、フリーサイト16:30
  • 定休日:なし
  • 駐車場:無料
  • アクセス:
  • 【車】中央道河口湖ICから国道139号線を本栖湖方面へ約30分
  • 料金や予約について:https://www.nap-camp.com/yamanashi/13924#plan-list

富士すばるランド

夏休みの家族旅行におすすめなのが、富士山のふもとに広がる「富士すばるランド」。アスレチックやアトラクション、動物とのふれあい体験などが楽しめる家族向けテーマパークです。
園内では、アトラクションエリア「フォレストパーク」で身体を思いきり動かしたり、人気の「ドギーパーク」エリアで犬とのふれあい体験に参加したりと、未就学児から小学生の子どもまで幅広く楽しめる仕掛けが満載。
また、夏期限定のかぶと虫狩り体験や水遊びゾーン、親子で自然ワークショップに参加できる「ジュカの森」もあり、飽きずに1日中遊べる施設として人気です。
園内にはレストランや売店もあるため、手ぶらで訪れても安心です。

家族で遊ぶテーマパーク「富士すばるランド」についてはこちら→

富士すばるランド

  • 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1
  • TEL:0555-72-2239
  • 営業時間:10:00~17:00(土日祝は9:30~、冬季は変動あり)
  • 定休日:水・木曜日(祝日・ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始・春休みは除く)
  • 駐車場:無料
  • アクセス:
  • 【車】中央道河口湖ICから約10分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅から無料シャトルバスあり

関連施設

ふじてんリゾート

ふじてんリゾート

富士山の高原で、サマースキーやマウンテンバイクなどのアウトドアスポーツが楽しめます。また、初心者でも楽しめるサバイバルゲームフィールドやバーベキュー、トレッキングなど、夏のアクティビティが充実しています。

キャンプあかいけ

キャンプあかいけ

富士五湖の富士の樹海に囲まれたキャンプ場です。レンタル品や遊具も充実しており、初心者やお子様連れでもカジュアルに楽しめます。1日1組限定の「ロゴスグラマラス」は食材を持ち込むだけでリゾートキャンプが楽しめます。

富士すばるランド

富士すばるランド

富士山の大自然に囲まれた、家族で楽しむテーマパークです。園内には、数十種類アトラクションやアスレチックが楽しめる「フォレストぱーく」、レンタル犬と触れ合える「ドギーパーク」、キャンプやイベント満載の「FUN OUT! PARK FUJI」など、子供から大人まで1日中満喫できる遊び場です。

地元グルメ&フルーツ狩りを満喫

富士山周辺に来たら、自然の恵みが育む「地元グルメ」と「旬の果物狩り」は外せない体験です。
新鮮な高原野菜や郷土料理、甘くてみずみずしいフルーツを楽しむことで、旅の満足度はさらにアップします。

高原野菜・ほうとう・吉田のうどん

富士山麓は標高が高く冷涼な気候のため、高原野菜の産地として知られています。レストランや道の駅では、地元で採れたキャベツやトマト、とうもろこしなどを使った料理が提供されていて、特に夏の朝採れ野菜はシャキシャキとした食感と甘みが絶品。
また、山梨名物といえば「ほうとう」。太めの平打ち麺と野菜がたっぷり入った味噌仕立ての鍋料理で、夏でも冷房の効いた店内で食べればほっとできる郷土の味です。
そして、富士吉田市周辺で根強い人気を誇るのが「吉田のうどん」。極太でコシの強いうどんに、甘辛い肉味噌やキャベツをのせた独特のスタイルが特徴。ボリューム満点ながらリーズナブルで、地元の食堂や専門店で気軽に楽しめます。

参考記事「河口湖でほうとうを食べよう!おすすめのお店8選!」→

フルーツ狩りで楽しむ桃・ぶどう

夏の富士山周辺でぜひ体験してほしいのが、旬の果物狩り。
山梨県は「フルーツ王国」とも呼ばれるほど果物の生産が盛んで、7月〜9月は桃とぶどうが最盛期を迎えます。時間制の食べ放題プランや、お土産付きのコースが用意されており、家族連れにもおすすめです。

富士五湖エリアも例外ではなく、フルーツ狩りを楽しむことができますが、標高が高く寒涼な気候であることから多くの人が「山梨県」と聞いて想像する桃やぶどうといった果物はあまりつくられていません。河口湖周辺では、さくらんぼやブルーベリー、フルーツトマトなどが多く栽培されていて、時期を変えながら比較的長い期間フルーツ狩りを楽しむことができます。

参考記事「河口湖でフルーツ狩りを楽しもう!人気フルーツの収穫時期は?」→

日帰り温泉や絶景温泉でリフレッシュ

富士山観光を満喫した後は、疲れた体を癒やす温泉タイムも忘れてはいけません。
特に富士山麓には、雄大な富士山を眺めながら入浴できる絶景温泉が点在しており、日帰りでも立ち寄れる施設が多いため、登山や観光の締めくくりにぴったりです。

富士眺望の湯ゆらり・ほったらかし温泉

山梨県鳴沢村にある「富士眺望の湯ゆらり」は、富士山の北麓、標高約1,000mの高原に位置し、全16種類のお風呂を備える人気の日帰り温泉です。中でも人気のお風呂が「霊峰露天風呂」と「パノラマ風呂」。晴れた日には目の前にどーんと富士山が広がる圧巻の眺望が楽しめます。
蒸し風呂やサウナ、リクライニング休憩スペースもあり、1日中ゆったり過ごせる施設として好評です。

また、富士五湖エリアからは外れますが、山梨県笛吹市の高台にある「ほったらかし温泉」も人気の日帰り温泉のひとつです。名前のユニークさもさることながら、「あっちの湯」「こっちの湯」と2つの露天風呂が選べる自由さが魅力。
特におすすめは早朝の日の出風呂で、富士山を望む絶景と朝日が重なるタイミングは、まるで絵画のような光景です。

施設特徴富士山ビュー備考
富士眺望の湯ゆらり休憩室や食事処、売店など施設充実正面に大パノラマサウナ・予約制個室あり
ほったらかし温泉自由で開放的な雰囲気高台からの絶景早朝営業・軽食あり

どちらの温泉も富士山の景色を味わうために訪れる価値のある名湯です。時間が許すなら、旅の最後は温泉でゆったりリフレッシュして、富士山観光を気持ちよく締めくくりましょう。

富士山の見える日帰り天然温泉「富士眺望の湯ゆらり」についてはこちら→

富士眺望の湯ゆらり

  • 住所:山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
  • TEL:0555-85-3126
  • 営業時間:平日 10:00~21:00(最終入館20:00)、土日祝日 10:00~22:00(最終入館21:00)
  • 定休日:なし
  • 駐車場:無料
  • アクセス:
  • 【車】中央自動車道河口湖ICから約15分
  • 【公共交通機関】富士急行線河口湖駅から無料送迎バスあり(要予約)

安全に楽しむためのポイント~持ち物と天候対策~

富士山周辺の観光や登山を安全に楽しむためには、事前の準備が重要です。特に夏でも標高が高い場所では天候が急変しやすく、気温差も大きいため、「軽装でなんとなく出かける」のは危険。
ここでは、夏の富士山周辺を快適かつ安全に満喫するための服装や持ち物、天候対策の基本ポイントを紹介します。

参考記事「富士山の登山に最適な服装は? 富士登山するなら知っておきたい装備」→

急な天候変化への備えと服装

富士山は標高が高く、山麓と五合目や山頂では気温差が10℃以上になることも珍しくありません。さらに午後になると急な雷雨や霧が発生しやすく、夏であっても寒さや雨に備える装備が必要不可欠です。
服装は「重ね着(レイヤリング)」がおすすめです。
【服装のポイント】
・インナー(速乾性の高いTシャツや薄手の長袖)
・ミドルレイヤー(フリースや薄手のダウンなど防寒用)
・アウター(防水・防風ジャケット)

靴は登山やハイキング用の防滑・防水性のあるシューズを選びましょう。
また、帽子やサングラス、日焼け止めも標高の高い場所では必需品です。
午後は天候が崩れやすいため、早朝出発や早めの下山を心がけるのも安全対策のひとつです。

必携の持ち物リスト

富士山周辺の観光や登山では、ちょっとした備えが大きな安心につながります。日帰り登山・観光でも持っておくと安心なアイテムをまとめました。

持ち物用途・ポイント
上下セパレートのレインウェア急な雨・風対策に必須。ポンチョは風にあおられると危険
防寒着(フリース・軽量ダウン)標高が高い場所や朝晩の冷え込み対策に
水・行動食脱水やエネルギー切れを防ぐために携帯必須
モバイルバッテリー登山中や観光中のスマホ使用で消耗しやすい
地図アプリまたは紙の地図電波が不安定なエリアでのルート確認に役立つ
ヘッドライト・懐中電灯早朝・夕方の移動や緊急時の視界確保に
タオル・ウェットティッシュ汗拭き・手洗い・応急処置など多用途
常備薬・ばんそうこう高地での体調不良や擦り傷などに備えて

このほかにも、富士登山する場合は山小屋の予約情報や保険証のコピーを携帯しておくと安心です。
「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、ちょっとした準備が富士山での安全と快適さを大きく左右します。
特に夏の観光は油断しがちですが、標高が高い場所では自然の厳しさを甘く見ないことが大切です。

夏休みの富士山を存分に楽しもう

夏の富士山は、「登る・見る・遊ぶ・食べる・癒やす」がすべて詰まった、日本屈指の観光エリアです。富士登山を目的に訪れる人も、家族や友達との思い出づくりを楽しみたい人も、そのすべてを満たしてくれるのが富士山周辺の魅力です。
夏休みは、雄大な自然と多彩な体験が広がる富士山へ出かけてみませんか?
富士山で過ごす夏休みが、一生の思い出になるような特別な旅になるかもしれません。
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ライター紹介

富士観光開発(株)